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大手かベンチャーか

就活でやりたいことがないときの会社の選び方、嫌なこと3つから軸をつくる手順

公開 この記事は約18分で読めます

就活でやりたいことがない状態とは、企業選びの判断基準が自分の中にまだ言葉になっていない状態を指します。本記事は、やりたいことが決まらないまま28卒の就活を進めるために、嫌なこと3つから譲れない条件に落とし込み、ベンチャーと大手を比較しながら軸を更新する5つの手順を整理します。

ここで扱うのは「会社の選び方の順番」です。素材集めの手順そのものは自己分析のやり方、28卒ベンチャー志望が最初にやる5つの手順と使い分け、企業を絞るフレームは就活の軸の決め方|ベンチャー志望が企業を絞る3つの判断フレームに分けています。

先に結論

  • 対象読者は、28卒の就活生のうち、志望業界や職種が決まっていない人、「やりたいこと」が思いつかず企業選びが進まない人、ベンチャーと大手のどちらに向いているか判断がつかない人を中心に想定しています。29卒以降は、早めに準備する際の参考として読めます
  • 「やりたいこと」を決めてから会社を選ぶ順番は、やりたいことがない人には向きません。嫌なこと3つ → 譲れない条件3つ → 業界10社に目を通す → 2~3社受ける → 軸を更新するの5つの手順で進めるほうが実務的です
  • 「やりたい仕事ができる会社」を企業選択のポイントに挙げる学生は、株式会社マイナビ「2027年卒大学生就職意識調査(新しいタブで開きます)」(2026年4月発表/調査対象:2027年3月卒業予定の大学生・大学院生3,737名)で25.5%で、同調査の「安定している会社」55.4%・「給料が良い会社」26.6%より下回っています。やりたいことがない状態は特別な悩みではありません
  • 選考を受けると、面接で聞かれた質問から自分が答えやすい話・詰まる話が分かります。軸は机の上で完成させず、2~3社受けた感想を素材に更新していくのが続けやすい形です
  • ベンチャーが「やりたいことがない人の近道」ということはありません。企業や職種による差はあるものの、変化が多い環境と任される範囲の広さをどう受け止めるかで、合う合わないが分かれます。ベンチャーと大手を1~2社ずつ受けて、感想を比べるほうが判断の材料は増えます
  • 政府が28卒向けに要請している日程は、広報活動開始が2027年3月1日以降、採用選考活動開始が2027年6月1日以降、正式な内定日が2027年10月1日以降です(内閣官房・2025年12月26日公表)。この日程を踏まえ、編集部としては大学3年の秋までに手順1~3まで、冬までに手順4、春までに手順5を終えることを推奨します(制度上の義務ではなく、早期選考・本選考の時期から逆算した編集部の目安)

この記事で分かること

  • 「やりたいことがない」就活生の実態と、調査データから見える企業選びの重視項目の変化
  • やりたいことから会社を選ぶ順番がうまくいかない3つの理由
  • 嫌なことから会社を選ぶ5つの手順(嫌なこと3つ → 譲れない条件 → 業界に目を通す → 受けてみる → 軸を更新する)
  • やりたいことがない人がベンチャーを見るときに整理したい3つの観点
  • ケース別の進め方(業界も職種も興味がない/大手と迷っている/内定後に迷っている)
  • やりたいことがない就活生がやりがちな失敗と、応募前のチェックリスト
  • 面接で「やりたいことは何ですか」と聞かれたときの考え方

やりたいことが思いつかずに企業選びが止まっているときは、嫌なこと・譲れない条件を一緒に書き出すところから整理できます

やりたいことがない就活生はどのくらいいるか

やりたいことが見つからないまま就活をしている状態は、調査上も特別な悩みではなくなっています。株式会社マイナビ「2027年卒大学生就職意識調査(新しいタブで開きます)」(2026年4月発表/調査対象:2027年3月卒業予定の大学生・大学院生3,737名/以下「マイナビ27卒意識調査」)では、企業選択のポイントの上位は次のとおりです。

順位選択項目回答割合
1位安定している会社55.4%
2位給料の良い会社26.6%
3位自分のやりたい仕事(職種)ができる会社25.5%

出典:株式会社マイナビ「2027年卒大学生就職意識調査」(2026年4月発表/調査対象:2027年3月卒業予定の大学生・大学院生3,737名/複数選択可)

「自分のやりたい仕事ができる会社」は、「給料の良い会社」が5年連続で増加した結果、2026年の発表で初めて下回りました。「安定している」は2年連続で5割を超えており、「やりたい仕事」より「安定・待遇」で会社を選ぶ学生が多数派になっています。

また、株式会社パーソル総合研究所「新卒就活の変化に関する定量調査(新しいタブで開きます)」(2025年7月発表/調査対象:直近5年以内に新卒入社した正社員3,000名への回想調査)でも、就活時に重視した項目で「やりたい仕事ができること」が前年より低下したと報告されています。こちらは現役の28卒ではなく、少し上の世代が自分の就活を振り返った数値である点に注意してください。

これらの調査からそのまま言える範囲は「やりたい仕事を企業選択のポイントに挙げる学生の割合が、安定・給与より少ない」までです。「やりたいことがない」学生の割合そのものを集計した調査ではないため、割合として読み替えないよう注意してください。それでも、やりたいことが決まらないまま就活をしている状態が珍しくないことは言えます。

対象読者の整理をしておきます。本記事は次の人を想定しています。

  • 志望業界・職種が決まっておらず、企業選びが進まない28卒
  • 自己分析ツールを試したが、企業選びに結びついていない人
  • ベンチャーと大手のどちらが合うか判断がつかない人
  • 内定が出たが、本当にそこでいいか迷っている人

29卒・30卒の学生は、低学年から準備する際の参考として読めます。

やりたいことから会社を選ぶ順番がうまくいかない3つの理由

やりたいことを決めてから会社を選ぶ順番は、言葉になっていない人には止まりやすい進め方です。理由は3つあります。

理由1:「やりたいこと」は過去の経験の共通点から後から見える

やりたいことは、将来から逆算してひらめくより、過去の経験の棚卸しから抜き出すほうが素材が揃いやすい性質があります。何に時間を使ってきたかを並べると、共通点が見えてきます。棚卸しの手順は自己分析のやり方、28卒ベンチャー志望が最初にやる5つの手順と使い分けで整理しています。

理由2:学生時点で業界・職種の全体を知らない

本来、企業選びは業界・職種の選択肢を一通り見てから絞り込む作業です。学生の時点では見ていない業界・職種が多いため、やりたいことを先に決めると、見ていない選択肢を自分で閉じてしまいます。

理由3:「やりたい」の粒度は業界レベルでは足りない

同じ業界でも、企業ごとに事業フェーズ・組織規模・顧客層が異なります。「IT業界が気になる」とだけ決めても、SaaSの大企業と社員30人のスタートアップでは入社後の仕事内容がかなり違います。業界レベルで止まった「やりたいこと」は、企業選びの判断には足りません。

嫌なこと3つから会社を選ぶ5つの手順

やりたいことがない状態から始める会社選びは、以下の5つの手順が基本です。所要時間は手順1~3までで合計4~6時間、手順4で2~3か月、手順5は選考が続く限り更新していきます(この時間配分は、就活生が実行しやすいよう編集部が設定した目安です)。

手順1:やりたくないことを3つ書き出す

まず、就活の対象から外したいことを3つ書き出します。働き方・業務内容・環境のどのレイヤーでも構いません。例として並べます。

  • 働き方:長時間労働が常態化している会社/全国転勤がある会社/完全出社の会社
  • 業務内容:個人のノルマ数字で評価される仕事/毎日違う現場に出向く仕事/数字を扱わない仕事
  • 環境:同期がいない会社/教育体制が整っていない会社/取引先の調整役ばかりになる仕事

3つに絞るのは、絞らないと譲れない条件が増えすぎて会社が見つからなくなるためです。「やりたくないかどうか」が自分でも分からない項目は、手順4の2~3社受けた後に判断します。

マイナビ27卒意識調査では、学生が行きたくない会社の最多は「ノルマのきつそうな会社」で38.2%、次いで「転勤の多い会社」が5年連続で増加して3割を超えています(調査対象は上表と同じ)。参考までに挙げると、ノルマ・転勤は多くの学生が引いている線です。自分がどうかは別に考えてください。

手順2:譲れない条件を3つ決める

やりたくないこと3つを裏返すと、譲れない条件が3つできます。「全国転勤が嫌」なら「転勤の範囲が選べる・限定できる会社」、「完全出社が嫌」なら「週2日以上の在宅勤務ができる会社」のように、求人情報で確認できる言葉に置き換えます。

やりたくないこと譲れない条件(求人情報で確認する言葉)
全国転勤がある勤務地が選べる/限定正社員制度がある/全国転勤なし
完全出社在宅勤務可/ハイブリッド勤務/週◯日在宅
個人ノルマで評価されるチーム評価が含まれる/評価制度が公開されている
教育体制が整っていない新人研修が◯週間以上/OJT担当者がつく

譲れない条件の置き換えは、求人票・採用ページの表現と突き合わせられる形にしておくのが要点です。「ホワイト企業がいい」のような抽象語のままだと、応募先の判断に使えません。

手順3:興味のない業界も含めて10業界に目を通す

譲れない条件に当てはまる会社を探すために、業界の全体像に目を通します。10業界という数字は、業界地図(出版社が毎年出している業界動向の書籍)の章立てを一通り読める範囲として設定した編集部の目安で、学問的な根拠はありません。知っている業界だけ見ると、譲れない条件を満たす会社の候補が狭くなります。

  • 興味のある業界だけ見るのではなく、名前も聞いたことがない業界も含める
  • 業界ごとに「主要企業の名前」「仕事の流れ」「平均的な働き方」の3点をメモする
  • 譲れない条件に当てはまる業界には印をつける
  • その段階で志望を決めない。候補のリストを広げる作業に留める

業界理解を広げるには、就活サイトの業界別特集、業界地図、業界団体のサイトなどが使えます。業界を絞り切れない段階では、スカウト型の就活サイトに登録して、オファーが来た業界をリストに加えるのも一つの方法です。

手順4:2~3社受けてみて感想を更新する

譲れない条件に合う会社を2~3社選んで、応募・選考を受けます。この段階で志望度の高い企業に絞らない方がよい理由は、学生の時点では「本当に合う会社」が分かっていないためです。選考を受けた後の「印象に残った・残らなかった」の差が、価値観を言葉にする素材になります。

受けるときに記録しておくもの具体的な書き方
面接でぱっと答えられた質問・詰まった質問質問と、自分の答え、なぜ詰まったか
社員の雰囲気・話し方ゆったり/早口/フラット/階層的、など
オフィス・働く環境の印象広さ・空気・静かさ・他社員との距離
選考後の疲れ具合翌日まで疲れが残ったか・翌日もう1社受けられたか
直感で感じた「ここは合いそう/合わなさそう」言語化せずそのままメモに書く

選考後の記録を2~3社ぶん揃えると、自分がどんな環境で動きやすいかの材料が集まります。

手順5:軸を更新して、企業選びに戻す

手順4で集めた記録を見返して、譲れない条件を更新します。手順2で書いた3つが変わらないこともあれば、「給与より人間関係のほうが響いた」など、優先順位が変わることもあります。

  • 譲れない条件を書き直す
  • 「嫌なこと」も再編する(手順1で挙げたが、受けてみたら気にならなかったものを外す)
  • 候補業界・企業を広げるか絞るかを決める

軸の更新は選考が終わるまで続きます。1周目で完成させる必要はありません。1社受けるごとに1項目書き足す進め方が、続けやすい形です。

就活生

やりたいことがないのに「やりたいこと」を聞かれる面接が怖い。嘘をつかずに答えるにはどうすればいいんだろう?

ベンチャールーキーズ編集部

面接で「やりたいことは何ですか」と聞かれたときに答えるのは、無理に将来の夢をひねり出した「やりたいこと」ではなく、過去の経験から言える自分の傾向と、志望企業の仕事がどう重なるかです。本記事の手順4で記録した「ぱっと答えられた質問・印象に残った社員の話」は、その素材になります。

「学生時代に時間を使ったのは◯◯で、理由は△△でした。御社の仕事では□□に取り組めると知って、理由と重なる部分があると感じました」の形なら、「やりたいこと」を言わなくても答えになります。

企業や職種による差はあるものの、面接では「やりたいことが明確か」より「過去の行動と志望先の仕事をつなげて説明できるか」を見られる場面が多くなります。株式会社リクルート 就職みらい研究所「就職白書2026(新しいタブで開きます)」企業調査(2026年2月発表/調査対象:全国の企業の採用担当者)でも、採用で特に重視する項目の上位は「人柄」「自社/その企業への熱意」「今後の可能性」で、「やりたいことの明確さ」そのものは上位に挙がっていません。

「やりたいことがなくても就活は進められるか」「ベンチャーと大手のどちらを受けるべきか」といった判断で止まっているときは、1対1で状況を整理できます

やりたいことがない人がベンチャーを見るときの3つの観点

ベンチャーが「やりたいことがない人にとっての近道」ということはありません。ベンチャー・大手のどちらにもメリットとデメリットがあり、両方の比べ方はベンチャーと大手はどっちがいいか、新卒の1社目を決める判断の順番で整理しています。

以下は、やりたいことがない状態からベンチャーを見るときに整理しておきたい観点3つで、各社の採用ページ・求人要項で就活生自身が確認しやすい切り口として整理したものです。企業や職種による差はあるものの、判断の材料になります。

観点1:変化が多い環境と、安定した環境のどちらが合うか

ベンチャー・スタートアップの中には、組織や事業が1~2年単位で変化する会社があります。配属予定の部署が入社時点と1年後で違う可能性もあります。「飽きずに続けられそう」と感じるか、「落ち着いて取り組めない」と感じるかで合う合わないが分かれます。

観点2:任される範囲の広さに「自分で考えて動く力」の要求がある

一人が受け持つ範囲が広い会社では、自分で考えて動くことを求められる場面が多くなります。指示を待つより先に手を動かすのが向いているか、丁寧な指示があるほうがやりやすいか、過去の経験から言葉にしておくと判断がつけやすくなります。ベンチャーの教育体制は会社によって差が大きいため、ベンチャーの教育体制はどうなっているか、研修がない会社と育つ会社の違いで確認してください。

観点3:ベンチャーの中にも社風の違いがある

同じ「ベンチャー」でも事業フェーズ・社員規模・業界で社風がかなり違います。手順4の2~3社を選ぶときは、できるだけ違うタイプのベンチャーを含めて比較するほうが、自分に合うタイプが見えやすくなります。ベンチャーと中小企業の違いはベンチャーと中小企業の違い、就活生が見分ける3つの切り口と4つのサインで整理しています。

ケース別の進め方

ケース1:業界も職種も興味がない

やりたくないことから絞る手順1~2を終えた後、手順3の業界リサーチの範囲を広めに取ります。興味がない状態は、情報が足りないことが原因のこともあるためです。

  • 手順3で、業界地図の章立てを一通り見る(15~20業界)
  • 興味のある/ないを決めずに、譲れない条件に当てはまる業界を抜き出す
  • 抜き出した業界から1社ずつカジュアル面談・説明会に参加する
  • 参加後の記録を手順5で見返して、興味の素材が増えるかを確認する

ケース2:ベンチャーと大手で迷っているが決め手がない

譲れない条件を仮置きしてから、両方の選考を1~2社ずつ受けて比較します。先に片方に絞らない方が、材料は増えます。

ケース3:内定が出たが、本当にそこでいいか分からない

譲れない条件に戻ってから判断します。やりたいことが決まっていないままの内定承諾は、不安を言葉にできないことが多いためです。

やりたいことがない就活生がやりがちな失敗と応募前チェック

やりたいことが決まらない状態で起きやすい失敗は、以下の4つです。1つずつ対策があります。

  • 「安定している」だけで会社を選ぶ:業績の安定・雇用の安定・給与の安定・仕事内容の安定は別物です。「何の安定が自分に必要か」を1~2行で書き分けてから使ってください
  • 診断ツールの結果だけで企業を決める:ツールは候補を出すためのもので、過去の行動と結びつけずに結果だけで決めると面接の深掘りで止まります。使い方は自己分析のやり方、28卒ベンチャー志望が最初にやる5つの手順と使い分けを参照してください
  • 周りが行っている会社に合わせる:情報源が広がる点では有効ですが、譲れない条件の確認が抜けやすくなります。候補出しの参考までに留めてください
  • 「とりあえず内定」で止める:内定が出ると終わりにしたい気持ちが強くなります。1社目の内定後も、譲れない条件に照らして違和感がないかの確認は続けてください。判断の順番は内定承諾で迷うときの判断順、承諾・保留・辞退の決め方と伝え方を参照してください

応募前に確認するチェックリストを置いておきます。

  • やりたくないことを3つ書き出した
  • 譲れない条件3つを求人情報で確認できる言葉に置き換えた
  • 興味のない業界を含めて10業界に目を通した
  • 2~3社受けて、面接・社員・オフィスの印象を記録した
  • 譲れない条件を1回以上更新した
  • ベンチャー・大手のどちらも1社ずつ以上は見た
  • 「安定」「成長」などの抽象語を具体的な言葉に置き換えた

よくある質問

やりたいことがないまま就活を始めても大丈夫ですか

大丈夫です。マイナビ27卒意識調査(2026年4月発表)では、「自分のやりたい仕事ができる会社」を企業選択のポイントに挙げた学生は25.5%で、「安定している」「給料が良い」より少ない結果でした。手順1の「やりたくないことを3つ書き出す」から始めれば、企業選びは進められます。

やりたいことがない人はベンチャーに向いていますか

ベンチャーが「やりたいことがない人の近道」ということはありません。向き不向きは、変化の多さをどう受け止めるか、任される範囲の広さに「自分で考えて動く力」の要求があることをどう受け止めるかで分かれます。ベンチャーと大手を1~2社ずつ受けて感想を比べるほうが、判断の材料は増えます。

面接で「やりたいことは何ですか」と聞かれたらどう答えればいいですか

無理に将来の夢をひねり出すのではなく、過去の経験から言える自分の傾向と、志望企業の仕事がどう重なるかで答えます。「学生時代に時間を使ったのは◯◯で、理由は△△でした。御社の仕事では□□に取り組めると知って、理由と重なる部分があると感じました」の形なら、やりたいことを言わなくても答えになります。面接で聞かれる質問と答え方の型はベンチャー面接で聞かれる質問と答え方、評価軸から逆算する準備の順番で整理しています。

自己分析ツールだけでは軸は決まらないのですか

ツールの結果は、強みや価値観の候補を出すためのものです。過去の行動と結びつけずに結果だけで企業を決めると、面接の深掘りで止まります。候補として受け取ったら、過去の経験で裏付けを取るところまで進めてください。手順は自己分析のやり方、28卒ベンチャー志望が最初にやる5つの手順と使い分けで整理しています。

嫌なことから選ぶと、消去法で残っただけの会社になりませんか

譲れない条件に当てはまる会社の中から、手順4で2~3社受けて感想を比べて絞る順番にすれば、消去法で残った会社だけになりません。嫌なことから絞るのは候補の母集団を狭める作業で、最終的な選び方は手順4~5の「受けた後の印象」と「軸の更新」で決まります。

行きたい業界が見つからないまま3年の秋を迎えてしまったらどうすればいいですか

手順3の業界リサーチを広めに取り直すのが最初です。業界地図の章立てを15~20業界分一通り目を通し、譲れない条件に当てはまる業界をリスト化します。同時にスカウト型就活サイトに登録して、オファーが来た業界を候補に加える方法も使えます。全体の順番は28卒の就活は何から始めるべきか?いまの時期から逆算する優先順位を参照してください。

内定が出た後に「本当にここでいいのか」迷ったらどうすればいいですか

手順1~2で書いた「嫌なこと」「譲れない条件」に、内定先が当てはまるかを確認するところから始めます。不安を給与・働き方・人間関係・仕事内容に分けて書き出すと、採用担当に確認して解消できる不安と、受けてみないと分からない不安が分かれます。判断の順番は内定承諾で迷うときの判断順、承諾・保留・辞退の決め方と伝え方で整理しています。

「安定している会社」を軸にするのは危険ですか

危険ではありませんが、「何の安定が自分に必要か」を書き分ける前提が必要です。業績の安定・雇用の安定・給与の安定・仕事内容の安定は別物で、同じ会社でも項目によって状態が違います。安定を軸に挙げるときは、必要な安定の種類を1~2行で書き出してから使ってください。

やりたいことがなくても早期選考は受けていいですか

受けて構いません。手順4の「2~3社受けて感想を記録する」は、むしろ本選考の前に実施すると、譲れない条件の更新に使えます。早期選考に落ちた場合も、面接でぱっと答えられた質問・詰まった質問が軸の素材になります。早期選考の動き方はベンチャーの早期選考はいつから何をするか、動き出しと準備の順番で整理しています。

親や周囲から「やりたいことがないのに就活していいのか」と言われたらどうすればいいですか

やりたいことがない状態での就活は、調査上も特別な悩みではないこと(マイナビ27卒意識調査では「やりたい仕事ができる会社」を挙げる学生は25.5%)を伝えるのは一つの手です。話し合いの進め方はベンチャー就活を親や周囲に反対されたら、話し合いの順番と伝え方の材料でも整理しています。やりたいことが決まっていなくても、譲れない条件は言葉にできる状態まで進めば、周囲に話しやすくなります。

まとめ

やりたいことがない就活生の会社の選び方は、「やりたいこと」を先に決めるのではなく、嫌なこと3つから譲れない条件に落とし込み、業界に目を通し、2~3社受けて感想を更新していく5つの手順で進めるのが実務的です。1周目で完成させる必要はなく、選考を受けながら軸を更新していく作業です。

  • 「やりたい仕事ができる会社」を企業選択で挙げる学生は25.5%(マイナビ27卒意識調査)で、やりたいことがない状態は特別な悩みではありません
  • 嫌なこと3つ → 譲れない条件3つ → 業界10社 → 2~3社受ける → 軸を更新するの順で進めます
  • 譲れない条件は、求人情報で確認できる言葉に置き換えておきます
  • 2~3社受けた後の「ぱっと答えられた質問・社員の雰囲気・オフィスの印象」を記録して、価値観の素材にします
  • ベンチャーが「やりたいことがない人の近道」ということはなく、変化の多さと任される範囲の広さの受け止め方で合う合わないが分かれます
  • 面接で「やりたいこと」を聞かれたときは、過去の経験と志望企業の仕事の重なりで答えます

次のステップ:

運営:株式会社ヘルスベイシス/ベンチャールーキーズ編集部

ファーストキャリア企業の見極め自己分析

ベンチャールーキーズ編集部
公的機関や調査会社が公表しているデータをもとに記事を作成しています。ES添削・面接対策などの相談には、新卒採用の選考に携わってきたメンバーが対応します。

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