面談を申し込む

TOP > 記事一覧 > ベンチャーの選考対策 > ESの長所短所欄の書き方、字数別の型と短所の選び方・言い換えのコツ

ベンチャーの選考対策

ESの長所短所欄の書き方、字数別の型と短所の選び方・言い換えのコツ

公開 更新 この記事は約18分で読めます

ESの長所短所欄とは1つの性格傾向を両面から書いて自己理解と成長の方向を示す欄で、50~400字の指定で設計が変わります。短所の選び方・字数別の型・ベンチャー志望が気をつける書き方まで整理します。

先に結論

  • 採点されているのは「性格の正解」ではなく、自己理解の整理度と、短所への向き合い方です
  • 長所と短所は、同じ性格の裏表としてセットで決めると矛盾が出にくくなります
  • 字数は50字・100字・200字・400字で型が分かれ、含める要素が変わります
  • 短所は「仕事に支障が出る短所」と「成長の余地がある短所」で選び分けます
  • 言い換えだけで終わらせず、短所にどう対処しているかを1行足すのが通過しやすい書き方です

この記事で分かること

  • 対象読者:28卒(2028年3月卒業予定)でベンチャーのESを書き始めた就活生
  • ESの長所と短所欄で採用側が確かめている3つのポイント
  • 字数別(30字・50字・100字・200字・400字)の型と例文
  • 短所の選び方、言ってはいけない短所と言える短所
  • 大手のテンプレートをそのままベンチャーのESに出さないほうがよい理由
  • 短所がない人・字数が余るときの直し方
  • 面接で同じ質問をされたときの答え方との違い

長所と短所が「ちぐはぐ」と指摘されやすい箇所を、志望企業の評価軸に合わせて書き直すところまで一緒に進めます。

ESの長所と短所欄で見られていること

長所と短所の欄で採用担当者が見ているのは、個別の性格そのものではなく、自分の傾向を客観的に捉えて、仕事に活かす見通しを立てられているかです。就職みらい研究所などの採用関連調査でも、企業の採用基準として人柄が長年上位に挙がっており、「正解の性格」で選別しているわけではない傾向が示されています。28卒の就活は、政府の2027年度卒業・修了予定者の就職・採用活動日程に関する考え方(新しいタブで開きます)(2025年12月26日決定)で広報開始が2027年3月、採用選考開始が2027年6月以降とされていますが、ベンチャーではインターン経由の早期選考が秋冬から動くため、長所短所欄も秋冬の時点で型を1つ作っておくのが実用的です。

採用する側が確かめている3つのポイント

結論から言うと、ベンチャールーキーズ編集部で各社の採用情報を読み込んだ範囲では、長所と短所の欄で確かめられているのは次の3点です。

  • 自己理解の整理度:自分の行動の傾向を言葉にできているか
  • 再現性のある強み:どんな場面でその長所が出て、どんな結果に結びついたか
  • 短所への向き合い方:短所を自覚して、何らかの工夫や対処を始めているか

参考となる調査として、株式会社インディードリクルートパートナーズ リサーチセンターの『就職白書2026』(新しいタブで開きます)(2026年2月20日公表)では、企業が採用基準で重視する項目のうち「人柄」が長年にわたり上位に置かれています。長所と短所の欄は、面接の前段階で人柄に関する最初の情報源として読まれる前提で設計すると過不足が整います。

長所と短所は、1つの性格の裏表

長所と短所を別々に考えると、よくあるのが「長所は責任感、短所は心配性」のように別の性格を並べてしまい、人物像がぼやける書き方です。

ESで強いのは、同じ性格の裏表で書くパターンです。

性格の軸長所の表現短所の表現
粘り強さ一度決めたことを最後までやり抜ける方針を途中で切り替える判断が遅れがち
丁寧さ細部まで確認する習慣がある全体の意思決定に時間がかかる
行動の速さ迷う前にまず動いて検証できる事前の情報収集が浅くなることがある
共感力相手の立場で考えて動ける自分の意見を言う判断が後回しになる

同じ軸で書くと、短所の説明が長所の信ぴょう性を補強してくれます。「本当にその長所を持っているのだな」と読める構造です。1組で書き切るのが基本で、字数が足りないときに2組書くと、エピソードが浅くなり印象に残りません。

字数別の書き方の型(30字・50字・100字・200字・400字)

ESの長所と短所欄は、企業ごとに30字・50字・100字・200字・400字のいずれかで指定されるのが一般的です。含める要素は字数で変わるので、同じ内容を使い回すのではなく、字数別の型を1つずつ作っておくと使い回せます。

字数別に含める要素は、次の表で整理しておきます。

字数含める要素含めないもの
30字以内長所または短所の中核語+具体の1語エピソード、対処
50字以内長所/短所の中核語+場面を1語で示す詳細なエピソード
100字以内中核語+場面+結果の1行複数の例
200字以内中核語+具体エピソード+結果対処の詳細
400字以上中核語+エピソード+結果+対処/学び(削るものはなく、むしろ密度を保つ)

ベンチャーのESでも、100字前後の短文指定と、400字前後で具体的に書かせる指定の両方が見られます。50字と200字は補助として作っておくと、企業ごとの指定に素早く合わせられます。

50字以内のテンプレートと例

50字は「中核語+場面」だけで組みます。装飾の言葉はほぼ入れません。

``` 長所: 私の長所は粘り強さです。学園祭の運営で、 2回の仕様変更にも途中でやめず最後までやり抜きました。

(49字) ```

``` 短所: 私の短所は方針転換の判断が遅い点です。 今は週1回、計画を見直す時間を取るようにしています。

(46字) ```

  • 「~と思います」「~だと感じます」で柔らかくしない。50字では情報密度が落ちます
  • 修飾語は削り、動詞と名詞で場面を示します

100字~200字のテンプレートと例

100字~200字は、場面と結果まで1つずつ入れる型です。

``` 長所: 私の長所は粘り強さです。大学の学園祭で広報を担当した際、 企画の仕様が2度変更されましたが、 来場予定者への再案内まで最後までやり抜きました。 結果として、前年比1.3倍の来場者を集めました。

(約95字) ```

``` 短所: 私の短所は方針転換の判断が遅い点です。 一度決めた計画を続けたくなり、 状況が変わっても切り替えが遅れがちでした。 現在は週に1回、計画の見直し時間を予定に入れ、 変更の判断を遅らせない工夫をしています。

(約100字) ```

  • 長所の例は「場面→行動→結果」の順で並べます
  • 短所の例は「傾向→具体の症状→今やっている対処」の順です

400字以上のテンプレートと例

400字以上の設問では、エピソードを深掘りし、学びと対処まで書き切ります。

長所: 私の長所は粘り強さです。大学2年の学園祭で広報チームの 副代表を務めた際、企画内容が2度大きく変更され、 印刷済みのチラシ3万枚と告知用のSNS投稿を作り直す 事態になりました。他のメンバーが疲労で動けなくなるなか、 来場予定の学生への個別連絡と、代替のオンライン告知を 期限の3日前までに終わらせることにこだわりました。 結果として、前年比1.3倍の来場を記録し、終了後の 反省会では「仕様変更に強いチームだった」と評価を 受けました。この経験から、計画の途中で状況が変わっても、 動いて確かめることが成果を変えると学びました。

短所: 私の短所は、方針転換の判断が遅いところです。 長所の裏返しでもあるのですが、一度決めた計画を 最後までやり通したくなり、途中で情報が変わっても 切り替える判断に時間がかかります。学園祭の運営でも、 最初の案を変える判断に半日かかり、他のメンバーに 調整の負担をかけてしまいました。現在は、週に1回 計画の見直し時間を予定表に入れ、「変更する/しない」 を1時間以内に決める運用に変えました。半年続けた 結果、方針の切り替えに迷う時間が目に見えて減って います。

400字では、短所の例に今やっている対処と、その効果の兆しまで含めるのが評価されやすい型です。

就活生

400字の設問はほぼガクチカのような長さですよね。ガクチカと同じエピソードを使ってよいんですか?

ベンチャールーキーズ編集部

長所と短所欄のエピソードは、ガクチカと同じ素材を使って構いません。 違うのは切り口です。ガクチカは「どんな課題にどう動いたか」の過程を見ますが、長所と短所欄は「その動きの背景にある性格の軸」を見ます。同じ学園祭の例でも、ガクチカ側では「仕様変更にどう対応したか」を主役にし、長所欄では「粘り強さがどう出たか」を主役にする、と役割を分けます。素材のつなぎ方は、ベンチャーのガクチカの書き方と例、大手向けと変えるべき3つの評価軸で整理しています。

長所と短所の軸がうまく出てこないときは、過去の行動から軸を1つに絞るところまで一緒に進めます。

短所の選び方、言ってはいけない短所と言える短所

ESの長所短所欄では、短所の選び方によって印象が大きく変わります。仕事への適性を疑わせる短所を書くと、長所がどれだけ強くても評価が止まりやすくなります。

言える短所と避けたい短所の分かれ目

判断の軸言える短所の例避けたい短所の例
仕事の遂行判断が慎重すぎて時間がかかる/段取りを決めすぎる時間を守れない/頻繁に遅刻する
コミュニケーション自分の意見を言うのに時間がかかる/丁寧すぎて説明が長くなる人の話を聞けない/報連相を忘れる
働く姿勢熱中すると周りが見えなくなる/完璧主義で手を広げすぎる飽きっぽい/責任を他人に押しつける
感情のコントロール緊張しやすい/1人で抱え込みがち感情の起伏が激しい/怒りやすい

左側は仕事の過程で工夫すれば直せる短所、右側は仕事そのものが成り立たない短所です。右側は、どれだけ言い換えても採用側には「業務上のリスク」として映ります。参考までに、厚生労働省の若年者雇用実態調査(令和5年)(新しいタブで開きます)では、初めて勤務した会社を辞めた理由として「労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった」28.5%、「人間関係がよくなかった」26.4%が上位に挙がっており、短所欄での自己理解の整理は、入社後のミスマッチを減らす材料にもなります。

長所の裏返しで選ぶ

長所と短所の表現を分断させないコツは、長所から短所を逆算することです。

長所:粘り強い → 短所:方針転換の判断が遅い 長所:丁寧 → 短所:決断に時間がかかる 長所:行動が速い → 短所:事前の確認が浅くなる

この裏返しの関係があると、「同じ性格を違う言葉で説明している」ことが読み手に伝わり、人物像が立体的になります。

避けたほうがよい短所と理由

  • 時間を守れない/遅刻しがち:採用基準の最低ラインを下回る印象になります
  • 人の話を聞けない/報連相が苦手:仕事ができる前提を壊します
  • 責任感がない/嘘をつく:直せる前提で読んでもらえません
  • 感情が爆発しやすい:チーム作業の難しさが先に立ちます

これらは「言い換えれば大丈夫」と書かれることがあるものの、採用側はESの短所から配属後のリスクを読み取ります。言い換えで通せるのは「仕事の遂行の仕方」で、「仕事に向かう姿勢」ではありません。嘘で書いた短所は面接で深掘りされると論理が崩れるため、素直な短所を選び、書き方で工夫するのが基本です。

短所の「言い換え」より「対処」を書く

ESの短所欄でよく勧められるのが「言い換え」です。たとえば「心配性」を「慎重で確認を怠らない」と書き換えるパターンです。言い換え自体は否定しませんが、言い換えだけで終わると評価が止まりやすいのが、ベンチャーのESでは目立ちます。

言い換えだけで終わらない書き方

次の2つを比べてみると、違いが見えます。

NG: 私の短所は心配性なことです。言い換えれば、 細部まで確認を怠らない慎重さがあると考えています。

OK: 私の短所は確認に時間をかけすぎる点です。 長期インターンのレポート作成で、 確認を重ねて提出が遅れたことがありました。 現在は、作業ごとに確認回数の上限を2回と決め、 時間内で完了させる運用に変えています。

NG側は長所の言い換えで終わっており、短所として読んだ採用側は「本人が短所を自覚していない」と判断します。OK側は、短所→具体の症状→今の対処までが1組で入っています。

対処の書き方(3段構成)

対処を書くときは、3段構成を1つの型として覚えておくと迷わなくなります。

  1. 何に困ったか:具体的な場面を1行で
  2. どう変えたか:対処を具体に(期間・頻度・条件のどれかを数値で)
  3. どう効果が見えたか:成果が出始めている兆しを1行で

確認に時間をかけすぎる短所がありました(困った)。 現在は作業ごとに確認を2回までと決めています(変えた)。 始めてから3か月で、提出遅れがなくなりました(効果)。

数値を1つ入れる(期間・頻度・回数)だけで、対処の具体性が一気に上がり、読み手が行動の継続性を具体的にイメージしやすくなります。対処がまだ始まったばかりの時期でも、「3か月前から始めた」「月に1回続けている」と開始時期と頻度を明示すれば、対処の継続性が伝わります。

大手とベンチャーの違い、ベンチャーのESで評価されやすい書き方

長所と短所の欄は、大手でもベンチャーでも設問自体はよく似ています。ただし、読み手の判断軸は少し違います。ベンチャールーキーズ編集部でベンチャー各社の採用情報を見てきた範囲では、ベンチャーのESで通りやすい書き方には共通点があります。

大手のテンプレートをそのまま出さない

ベンチャー企業では、企業や職種による差はあるものの、少人数で複数の役割を回すため、長所と短所欄から動き方の実像を読み取ろうとする傾向があります。

大手志望のテンプレートで多いのが、「長所:協調性/短所:心配性」の組み合わせです。これは安全ですが、ベンチャーのESでは「どういう動きをするのか」が見えにくい組み合わせです。

大手のESで通りやすい型ベンチャーのESで通りやすい型
協調性+心配性行動の速さ+事前確認の浅さ
責任感+完璧主義粘り強さ+方針転換の遅さ
真面目さ+柔軟性不足共感力+意見表明の遅さ

ベンチャー側の型が「正しい」わけではなく、少人数の現場で動けそうかが読み取れる組み合わせが相対的に評価されやすい、という違いです。ベンチャー就活そのものの進め方は、28卒の就活は何から始めるべきか、いまの時期から逆算する優先順位で全体像を整理しているので、応募前の準備と合わせて確認してみてください。

ベンチャーが見ている3つの軸

ベンチャーのESで長所・短所欄が読まれるときに、意識されているのは次の3軸です。

  • 自分で動き出せたか:長所の例に、指示待ちではない動きが入っているか
  • 振り返りの習慣があるか:短所の対処が、継続した振り返りの中から出ているか
  • チームに貢献した結果:長所の結果が、自分だけでなく周りにも及んでいるか

この3軸は、ベンチャーのESの他の設問(ガクチカ・志望動機)でも共通して見られる軸です。長所と短所の欄だけで無理に全部を見せようとせず、1つの軸でよいから具体に書くのが基本になります。

同時に、ベンチャーのESの採点では過剰に装飾した言い回しが減点要因になりやすいため、「最も」「一番」「圧倒的」などの最上級表現、「全力で」「人一倍」「誰よりも」などの比較できない表現、「~と考えられます」「~のではないでしょうか」など断定を避ける語尾は減らします。ベンチャーのESで評価されやすいのは、動きが具体で、根拠がある表現です。この点は、ベンチャーのエントリーシートの書き方|大手と違う5つのポイントで詳しく整理しています。

ケース別、長所と短所が書けないときの直し方

長所と短所の欄で手が止まるパターンには、いくつか決まった形があります。

短所がどうしても思いつかないとき

長所と短所がうまく出ないときは、他人に聞くのが近道です。ゼミ・サークル・バイト先で、過去6か月以内に自分と1週間以上一緒に動いた人を2~3人選び、次の質問をします。

  • 一緒に動いていて「助かる」と感じたのはどんなときか
  • 一緒に動いていて「もう少しこうしてほしい」と感じたのはどんなときか
  • その動きが出た具体の場面はいつか

3人から集まった答えのうち、複数の人に共通するものを長所と短所の軸にします。1人しか言っていないものは、場面の偏りで出た可能性があるため採用しません。

強みの探し方そのものは、自己分析のやり方、28卒ベンチャー志望が最初にやる5つの手順と使い分けで整理しています。

長所と短所が真逆で矛盾しそうなとき

長所の軸と短所の軸が離れすぎると、「別人の話」に見えがちです。たとえば、長所に「行動が速い」、短所に「心配性で動けない」と書くと、読み手は「結局どちらの傾向なのか」と戸惑います。

この場合は、どちらが主要な傾向かを決め、もう一方は副次的に扱います。長所が主なら、短所は長所の裏返しで選び、副次的な傾向は書かない、という選び方です。

字数が余るとき・足りないとき

症状原因直し方
400字で200字しか埋まらないエピソードが浅い場面の具体(時期・人数・結果の数字)を1つ足す
100字で200字書きたくなる装飾の言葉が多い「とても」「かなり」「非常に」等の修飾を削る
50字が書けない中核語が決まっていない長所を名詞1語で言い切ってから書き始める

字数不足のときに「~と思います」「~と感じています」で埋めないことが、採点では重要です。字数を増やす目的でヘッジ表現が増えると、情報密度が落ちて評価が下がります。

ESをAIで下書きしてもよいか

下書きまでは使えます。ただし、AIが出した文章をそのまま貼ると、採用側に見抜かれやすい表現が残ります。使う範囲と見抜かれるパターンは、就活でChatGPTはバレるか、ESの使える範囲と見抜かれる4パターンで整理しています。

よくある失敗と対策

長所と短所欄の失敗には、短所の選び方よりも書き方の技術で避けられるものが少なくありません。チェックリストで直せる失敗を集めました。

  • 長所と短所が別の性格になっている(粘り強さと心配性、など)
  • 短所に「仕事に支障がある短所」を選んでいる(遅刻しがち、など)
  • 対処が書かれていない、または「頑張ります」で終わっている
  • 「~と思います」「~と考えています」が3回以上出てきている
  • 修飾語(とても・非常に・圧倒的に)が多く、動詞と名詞の数が少ない
  • 長所と短所でエピソードが別物(長所は学園祭、短所はアルバイト、など)
  • 400字欄なのに、エピソードが200字で終わっている
  • 短所に書いた改善策が、短所欄の中で完結していない(別の設問にまたがる)

このチェックリストを通ったあと、ESを提出前にもう一度声に出して読むと、文体のねじれが見つかります。黙読では気づかない「~ですが、~ですが」の重複が、音読では耳に残ります。

自分のESがこの軸でどのくらい通りそうかは、ES選考体験でESを登録して結果を見ると、通過しやすい/改善が必要な部分の目安が確認できます(ES5枚・約6分)。

よくある質問

短所に「心配性」や「せっかち」を書くのはよくないですか

短所の軸として悪くはありません。ただし、どちらも言い換えだけで終わると弱い軸です。心配性なら「確認に時間をかけすぎる」と場面を具体化し、確認回数の上限を決めて運用している、など対処を1行足します。せっかちなら「事前の確認が浅くなる」と具体に落とし、始める前のチェックリスト化を習慣にしている、と対処まで入れます。

長所と短所でエピソードを1つにまとめていいですか

はい、ESの長所と短所欄では、1つのエピソードから両面を書くほうが説得力が上がります。学園祭の例で「粘り強く最後までやり抜いた(長所)/方針転換の判断が遅れた(短所)」と両面を見せると、同一人物の動きとして読めます。別のエピソードを並べると、人物像がぼやけがちです。

短所に「ない」と書いていいですか

書かないほうがよいです。短所欄で「ない」と答えると、採用側は「自己理解の整理が終わっていない」と読みます。短所がどうしても思い浮かばないときは、他人に聞いて見つけるか、長所の裏返しから探します。詳しい探し方は本文の「ケース別」で整理しました。

ベンチャーと大手で、長所と短所欄の書き方は変えるべきですか

はい、わずかに変えると通りやすくなります。大手では安全な組み合わせ(協調性+心配性)が通りやすい一方、ベンチャー企業では、企業や職種による差はあるものの、少人数で動く前提の軸(行動の速さ+事前確認の浅さ、など)が読まれやすい傾向があります。ベンチャー側の企業研究と合わせて、組み合わせを選び直すとフィットします。

面接で同じ質問をされたとき、ESと同じ内容を話していいですか

はい、骨格は同じで構いません。ただし、面接ではその場で聞かれる深掘りに答える必要があります。ESで書いた長所の例について「他の場面でも同じ動きができましたか」と聞かれたときに、別の例を1つ出せる準備をしておくとつまずきません。面接の長所と短所の答え方は、面接の長所と短所の答え方、短所の言い換えと話す順番で別途整理する予定です。

400字の設問で、長所と短所を半々で書いたほうがいいですか

半々より、長所:短所=6:4がおすすめです。長所側は場面と結果まで入れると字数を要します。短所側は「症状→対処→兆し」の3段でまとまりやすいため、やや短く収まります。半々にすると、長所の説明が浅くなるか、短所に説明が足りなくなります。

短所に書いた改善策を、志望動機や自己PRと重ねてよいですか

重ねてよいですが、同じ対処を書くのは避けます。短所欄の対処は「性格の課題への対処」であり、志望動機の中で書くのは「仕事に向けた準備」です。読み手は複数の設問を通して読むため、同じ表現を使うと設問ごとの区別がつかなくなります。

長所と短所の例文を参考にすると、同じような文章になりませんか

例文を構造だけ真似て、エピソードは自分のものを入れるのが前提です。例文の文章そのものをコピーすると、同じESを提出している他の学生と区別がつかなくなります。構造(場面→行動→結果→対処)だけ覚えて、中身は自分の経験で埋めます。例文の構造は、本文の「字数別の書き方の型」で整理しました。

ガクチカが思いつきません。長所と短所の軸はどう決めればいいですか

ガクチカと長所と短所は、別のエピソードから探し始めても構いません。長所と短所の軸は、過去6か月以内に周囲から言われたことから探すのが近道です。ガクチカ深掘りシート(Excel/PDF)で経験の棚卸しを進めると、長所と短所に使える素材が同時に見えてきます。

短所に「人見知り」と書いていいですか

書けますが、短所の軸としてはやや弱くなります。「人見知り」はほぼ全員が自覚している要素で、採用側は「他に軸がない」と読む場合があります。もし人見知りを書くなら、具体の症状(初対面の相手と話し始めるまで時間がかかる、など)と対処(毎週1回、新しい人に自分から話しかける時間を作っている、など)をセットで書くと伝わります。

ESの提出タイミングによって、長所と短所の書き方は変わりますか

変わりません。ただし、同じ性格の軸で書いていても、応募時期や職種によって強調する側面は変えることになります。たとえば、営業職の応募なら長所の「行動の速さ」を具体に、企画職の応募なら長所の「粘り強さ」を具体にするなどです。応募先ごとに書き分ける手間は、志望動機より小さくすみます。

長所に資格や実績を書いていいですか

書いて構いませんが、資格や実績そのものを長所にはしないことがコツです。「TOEICで800点」は実績ですが、長所は「地道に続けられること」のように性格の軸にします。実績は、長所の裏付けのエピソードとして入れると過不足がなくなります。

まとめ

長所と短所の欄で通りやすいESは、正解の性格を選ぶのではなく、同じ軸を長所と短所の裏表で書き、短所に対処を1行足すESです。字数ごとに型を1つずつ持っておけば、企業ごとの指定にもすぐ合わせられます。

  • 長所と短所は1つの軸の裏表で書くと、人物像がぼやけない
  • 字数は50字・100字・200字・400字で型が分かれる。含める要素を変える
  • 短所は「仕事の遂行で工夫できる短所」から選ぶ
  • 言い換えだけで終わらせず、「症状→対処→兆し」の3段で書く
  • ベンチャーのESは、動き方の実像が読める組み合わせが通りやすい
  • 400字では長所:短所=6:4、エピソードは1つに統一する
  • 他人の言葉から短所を探すと、自分では見えない軸が出てくる

次のアクションとしては、まず自分の長所と短所の軸を1つに絞るところから始めます。軸が決まれば、字数別の型に当てはめるだけで、どの企業のESにも対応できる状態になります。軸を絞る過程で手が止まったら、ガクチカ深掘りシートで過去の行動を書き出すところから始めてみてください。あわせて、ベンチャーの自己PRで評価される3つの強み、ESと面接の例文やベンチャーの書類選考で落ちる6つの理由と通過率を上げる直し方の順番を読んでおくと、ESの通過率を上げる全体の筋道が見えてきます。

運営:株式会社ヘルスベイシス/ベンチャールーキーズ編集部

ESガクチカ自己分析

ベンチャールーキーズ編集部
公的機関や調査会社が公表しているデータをもとに記事を作成しています。ES添削・面接対策などの相談には、新卒採用の選考に携わってきたメンバーが対応します。

関連記事

無料面談を申し込む