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ベンチャーの選考対策

ベンチャーのエントリーシートの書き方|大手と違う5つのポイント

公開 更新 この記事は約18分で読めます

ベンチャーのエントリーシートとは、設問の自由度と文字数の幅が大きく、1本の文章から入社後の再現性まで読み取る書類選考です。大手向けの書き方を流用すると、志望動機とガクチカの深掘りで止まる傾向があります。評価軸の違い、よく問われる4項目、大手向けを直す5つの型、設問別の答え方を整理します。

先に結論

  • 対象読者はベンチャー企業を受ける28卒の就活生を中心に、大手との併願者も含みます。29卒は、早めに準備する際の参考に使えます
  • ESの設問は大手より自由度が広く、文字数も200字から1000字超まで幅があります。400字版だけを作ると他社用に流用しづらくなります
  • 評価軸の重みが違います。大手は人柄・熱意・可能性のバランスで、ベンチャーでは事業への具体的な関心と自走の再現性が重く見られる傾向があります(特に少人数組織や裁量の大きい募集で見られやすい)
  • 大手向けのESを使い回すときは、業界理解を事業理解に戻し、整った言葉を具体名に戻し、「学びました」を次の行動に書き換えるのが最小単位の直し方です
  • ベンチャー特有の設問(自由記述型・将来やりたいこと・なぜベンチャーか)には答えの型があり、設問文を読み替えてから書き出すと深掘りで止まりにくくなります
  • 企業によっては面接回数が大手より少ないケースもあり、ESの中身がそのまま深掘りに使われます

この記事で分かること

  • 大手ESとベンチャーESの違い(設問の自由度・文字数・評価軸・通過プロセス)
  • ベンチャーのESでよく問われる4項目(志望動機・ガクチカ・自己PR・入社後にやりたいこと)の重み
  • 大手向けを直す5つの型と、1~2文で直せる最小単位
  • ベンチャー特有の設問パターンと、設問文の読み替え方
  • 400字・200字・1000字・自由記述の削り方と、Web記入・PDF送信の作法
  • 提出前のチェック項目と、通過率が低いときの見直し順
  • 大手併願中・書類で落ちることが続く・長期インターン未経験のケース別の進め方
  • ガクチカ・志望動機の深掘りで聞かれやすい質問と、ESで仕込んでおく答え

書き終わったESがベンチャー向けの評価軸に沿っているか、1枚から相談できます

ベンチャーのエントリーシートは何が違うか

ベンチャーのESは、設問の種類・文字数・読まれ方のすべてで、大手のテンプレート型ESと重みが異なる傾向があります。まずは構造的な違いから整理します。日程ルールの前提は、内閣官房「2027年度卒業・修了予定者の就職・採用活動日程に関する考え方(新しいタブで開きます)」(2025年12月26日)で確認できます。なお、政府の日程ルールは企業への要請であり、法的拘束力はありません。企業によっては、インターン経由の早期選考がより早い時期から動くことがあります。

設問の自由度が広く、文字数の幅が大きい

大手のESは、志望動機・ガクチカ・自己PRをそれぞれ400字前後で埋める定型が多く、各社でフォーマットがほぼ揃います。ベンチャーのESでは、同じ3項目でも200字で収めさせる会社と、1000字以上を求める会社が混在し、「あなたを一言で」「人生で一番の挫折」「10年後にやっていたいこと」のような自由記述が加わる例が目立ちます。

比較軸大手の傾向ベンチャーの傾向
必須設問の数3~5問が中心4~8問。自由記述が1~2問混ざる
1問あたりの文字数300~500字で揃いやすい200~1200字と幅が大きい
設問の文体「学生時代に力を入れたことを教えてください」「あなたが課題だと思っていることを1つ挙げ、解決案を書いてください」
選考プロセスES → 筆記 → GD → 面接複数回ES → 面接1~2回で判断する企業もある

※上の数値(4~8問・200~1200字など)は、2025年9月~2026年9月に公開されていた新卒採用ページ(独立系ベンチャー・メガベンチャーを中心に20社前後)を確認した観察ベースの傾向で、企業規模横断の公的集計ではありません。志望企業の実際の設問は、募集要項・採用ページ・提出画面の案内を優先し、内定者ブログやSNSの投稿は補助的に確認してください。

ESの時点で深掘りに耐える1本を作っておくと、面接の1問目で止まる確率が下がります。ベンチャーと大手の選び分けについてはベンチャーと大手はどっちがいいか、新卒の1社目を決める判断の順番で整理しています。

評価軸の重みが違う(人柄・熱意・可能性)

株式会社リクルート 就職みらい研究所の「就職白書(新しいタブで開きます)」(新卒採用を実施した企業の採用担当者を対象にした年次調査。ベンチャー企業に限定した調査ではありません)では、企業が選考時に重視する項目として「人柄」「自社/その企業への熱意」「今後の可能性」が例年上位に並びます。項目の名前は同じでも、ベンチャーの選考で実際に読まれている中身は、大手と重みが違う傾向があります。ただしこれは企業規模別に重みを集計した公的統計に基づく話ではなく、公開求人・募集要項・社員インタビュー・面接設計の観察から読み取れる傾向で、全ベンチャーに一律に当てはまる基準ではありません。

評価軸大手が重く見やすい側面ベンチャーが重く見やすい側面
人柄落ち着き・チームになじむ姿勢曖昧な状況に手を動かせるか・自走できるか
熱意業界・企業研究の深さその事業そのものに関心があるか・調べ方の具体
可能性配属先で伸びる素地任された範囲で判断を変えていけるか

※対象や設問の切り口は調査ごとに異なります。企業規模別・業種別の集計は、就職白書の年次レポート内で分かれて示されています。

ESの各項目は、この重みの違いを前提に書き直すと通過しやすくなります。関連して、ベンチャー面接で聞かれる質問の全体像はベンチャーの面接でよく聞かれる質問と答え方で扱っています。

通過プロセスが短く、1本の文章の密度が重い

企業による差は大きいものの、ベンチャーの中にはESから1次面接・最終面接までの回数が大手より少ない設計の企業もあります。面接回数が少ない設計では、ESに書かれた1本1本の文章が深掘り(ESの記述から追加で聞かれる質問)の材料として丁寧に使われます。「ESに書いたこと以外は、面接で初めて説明しない」という考え方で書くと、矛盾が出にくくなります。

早期選考の全体像はベンチャーの早期選考はいつから何をするか、動き出しと準備の順番で扱っています。

ベンチャーのエントリーシートでよく問われる4項目

設問の文体が違っても、聞かれていることは次の4つに整理できます。それぞれでベンチャーが重く見やすい側面を押さえてから書き出します。

志望動機 ― 「業界」ではなく「その事業」で書く

ベンチャーの志望動機では、業界理解の広さより、その会社の事業の中身にどこまで触れたかが読まれます。「成長している業界だから」「社会課題を解決したいから」で止まる文章は、同じ業界の他社でも通る文章に見えてしまいます。

書く前に、志望企業のサービス・プロダクトを一度使う、顧客インタビュー記事を1本読む、代表のインタビューで触れている課題を1つメモする、のどれかを行うと、文章に具体名が入ります。「なぜベンチャーなのか」の設問については「なぜベンチャーなのか」と面接で聞かれたときの答え方(公開次第リンクが有効になります)で扱います。

ガクチカ ― 自走と修正に重みを置く

ガクチカは、成果の大きさではなく「自分で課題を見つけたか(自走)・やり方を途中で変えたか(修正)・他の場面でも再現できるか(再現性)」の3軸で読まれます。詳しくはベンチャーのガクチカの書き方と例、大手向けと変えるべき3つの評価軸で分解しています。ESでは、意思決定した場面と、やり方を変えた場面を1文ずつ入れておくと、面接の深掘り(ESの記述から追加で聞かれる質問)で止まりにくくなります。

自己PR ― 入社後の再現性で書く

自己PRは、強みの名前(協調性・リーダーシップ・粘り強さ)だけで終わると、ベンチャーでは「別の場面でも使えるか」の判断材料になりません。強み+発揮した場面+入社後に同じ動き方ができる根拠の3点をセットで書きます。詳細な書き方はベンチャー向けの自己PR、評価される強みと伝え方(公開次第リンクが有効になります)で扱います。

入社後にやりたいこと ― 期間と範囲を具体にする

「将来、事業責任者になりたい」で終わる回答は、大手でもベンチャーでも抽象的に見えます。ベンチャーでは特に、1年目に身につけたいこと・3年目に任されたい範囲まで具体に落とすと、面接の深掘りで答えに詰まりにくくなります。会社の既存の職種・ポジションの名前を使って書くと、志望度の読み取り方も変わりやすくなります。

就活生

ベンチャーのESは「熱意を見せろ」とよく言われるけど、熱意って具体的に何を書けばいいのか分からない

ベンチャールーキーズ編集部

熱意は、気持ちの強さを形容詞で書くのではなく、その会社の事業にどれだけ時間を使って触れたかの事実で示します。この記事でも触れた「サービスを使ってみた」「顧客インタビュー記事を1本読んだ」「代表のインタビューで触れている課題を1つメモした」は、どれも熱意の事実です。

「御社の〇〇という事業は社会的意義が大きく、強く惹かれました」ではなく、「〇〇のサービスを1週間使い、△△の場面で手が止まったので、同じ機能を持つ他社の□□と比較しました。その上で、□□にない×××の設計を続けたい理由を理解したく志望しました」のように書くと、同じ熱意でも深掘りに耐えます。熱意は、気持ちではなく観察の分量で測られていると考えてください。

志望動機・ガクチカ・自己PRを、ベンチャーの評価軸に沿っているか1項目ずつ見直せます

大手向けを直す5つの型 ― 書き直しの最小単位

すでに書いた大手向けのESがあるとき、全文を書き直すよりも1~2文を足したり差し替えたりするほうが、評価軸が整いやすくなります。頻出の直しパターンを5つの型にしました。

型大手向けのありがちな書き方ベンチャー向けの直し方(最小単位)
型1:業界理解を事業理解に戻す「成長している〇〇業界に魅力を感じ」業界名の後に、志望企業の具体的なサービス名・顧客セグメント・解いている課題を1つ加える
型2:整った言葉を具体名に戻す「社会課題の解決に貢献したい」「社会課題」をその会社が実際に扱っている課題名(例:中小企業の採用コスト・医療機関の受付オペレーション)に置き換える
型3:協調性・人柄を自分の判断に書き換える「チームで協力して成果を出しました」チームの話の中に、自分が決めた1点(提案・担当・交渉・断った選択)を具体名で入れる
型4:「学びました」を次の行動に変える「〇〇の経験から協調性を学びました」「次に同じ場面が来たら、△△の順番で動く」の形に書き換え、入社後の再現性を見せる
型5:まとめの一文を深掘り耐性のある1文にする「貴社でも全力で頑張ります」1年目にやりたいこと・3年目に任されたい範囲まで具体に落とし、設問の冒頭と呼応させる

5つを一度に直そうとせず、まず型3と型4だけを全項目に適用するだけでも、深掘りで止まる場所が減ります。残りの3つは、志望度の高い企業から順に手を入れていくと時間が足りなくなりません。書類で落ち続けているときの見直し順はベンチャーの書類選考で落ちる理由、通過率を上げる直し方(公開次第リンクが有効になります)で扱います。

5つの型を実際の文で比較すると、違いが見えやすくなります。志望動機の1文を例にします。

型Before(大手向けのまま)After(ベンチャー向けに直す)
型1成長している人材業界に魅力を感じ中小企業の採用コストを下げる〇〇のサービスに魅力を感じ
型2社会課題の解決に貢献したい採用担当が1人しかいない企業の面接の負担を減らす仕組みを広げたい
型3チームで協力して売上目標を達成しましたチームで、顧客セグメントの切り分けを自分で提案し、担当20社の商談化を進めました
型4〇〇の経験から協調性を学びました次に意見が割れる場面に出たら、まず相手の優先順位を1つずつ確認する順番で動きます
型5貴社でも全力で頑張ります1年目はインサイドセールスで仕組みの改善に関わり、3年目に新規チャネルの立ち上げを担いたいです

Before側は、業界名・社会課題・チーム貢献で止まっているのに対し、After側は会社の事業・顧客像・自分が動かした1点・入社後の時間軸まで入っています。文章全体を書き直さなくても、1文単位で型を適用するだけで、評価軸に沿った言い方に変えられます。

ベンチャー特有の設問パターンと答え方

大手ESではあまり出てこない設問も、ベンチャーでは混ざります。設問文を読み替えてから書き出すと、題材選びで迷わなくなります。

自由記述型「あなたを一言で」「人生で一番〇〇だったこと」

自由記述型は、書き手の優先順位が読まれる設問です。「一言で」と言われたらキャッチコピーを捻り出すのではなく、自分の行動の特徴を1語で言い切り、根拠を2~3文で足す構成にします。「人生で一番の挫折」のような設問は、挫折そのものより「その後に何を変えたか」が主役です。挫折の中身を長く説明せず、変えた動き方に半分以上の字数を使うと、評価軸(修正と再現性)に沿います。

将来やりたいこと・5年後の目標

将来設問の答えは、抽象的な役職名(事業責任者・経営者)で終わらせず、具体の仕事内容に落とします。「3年目で新規事業の立ち上げに関わり、5年目に自分で営業・開発のチームを束ねる役を担いたい」のように、年数・役割・関わる範囲を分けて書きます。会社に既存の役職・プロジェクト名があれば、そのまま使うと志望度の読まれ方が変わります。

なぜベンチャーか・なぜ当社か

「なぜベンチャーか」は、ベンチャー全般への憧れではなく、大手を受けていない理由・または併願している大手との比較軸を書くほうが説得力があります。「大手ではなく」の形で書くと否定が強くなるため、「〇〇を自分で動かす経験が、入社3年以内にできる環境を優先しているから」のように、優先順位の言葉で表現すると自然です。

課題発見型・意思決定型の設問

「あなたが課題だと思っていることを1つ挙げ、解決案を書いてください」のような設問は、課題の壮大さではなく、観察の精度が読まれます。社会課題から入ると平凡な回答になりがちです。身近な場面(アルバイト先・サークル・ゼミ)で自分が実際に動いた話を、そのまま構造化して書くほうが、深掘りで止まりにくくなります。

文字数・媒体別の書き方

ESの字数指定は会社ごとに違います。400字版を1本作ってから派生させる考え方を整理します。

文字数残す要素削る要素
1000字以上4要素(状況・課題・行動・結果)+深掘りの仕込み2つ+入社後の再現性―
400字(標準)4要素すべて(状況は1行、行動を厚く)深掘りの仕込みは最小限
300字課題・行動・1行の結果状況の背景・学びの一般化
200字課題と行動のみ。結果は1行状況・背景・学び

200字と1000字では、同じエピソードでも別の見え方になります。本命の企業は字数指定どおりに1本書き直し、併願先は400字版をベースに削って派生させる順番で作ると、作業時間が半分近くに収まります。

媒体別の作法もあわせて押さえておきます。

  • Web記入のフォーム:事前にWord等で書いてから貼り付けます。ブラウザの戻るボタンや通信切れで入力内容が消える事故があるため、下書きを別ファイルに残すのが安全です
  • PDF送信:募集要項に指定があればそれを優先します。指定がない場合は、本文が読みやすい文字サイズ(11pt前後が一般的な目安)と、1ページに収まる余白を意識します。氏名・大学名・連絡先はヘッダーに固定します
  • 写真の提出:写真の規定は募集要項の指定を優先します。迷う場合は、スーツ姿・明るい背景・胸から上の構図で、直近3か月程度を目安にすると、就活用の写真として一般的に通りやすい形になります

提出前チェック ― ベンチャー向きかの判定

書き終えたESを、提出前に次の7項目で判定します。すべてに「はい」で答えられるなら、ベンチャーの評価軸に沿った内容になっています。

判定項目自分に問う質問
事業の具体志望動機の中に、志望企業のサービス名・顧客名・解いている課題名が1つ以上入っているか
自走の場面ガクチカ・自己PRの中に、自分で気づいて動き出した場面が1つ以上あるか
修正の場面最初のやり方を途中で変えた、または失敗から直した場面があるか
再現性入社後に同じ動き方ができる根拠が、1文で言える形で書かれているか
時間軸「1年目」「3年目」など、入社後にやりたいことに具体的な期間が入っているか
深掘り耐性ESの中の数字・名前・場面について、面接で聞かれて即答できる状態になっているか
流用の痕跡他社の社名・固有名詞が残っていないか、「貴社」「御社」の使い分けが混在していないか

いずれかが「いいえ」の項目は、該当する要素を1文で足すか、エピソードを別の切り口で分解し直してください。全文を書き直す前に、どの型(本記事の5つ)で直せるかを先に判定するほうが、作業時間が短くなります。

ケース別の進め方

状況別の進め方を3パターンで整理します。全部を同時に進めず、優先度の高い1社から順に手を入れます。

大手との併願中で時間がない

併願中は、ESを1枚ずつ全文書き直す時間がありません。大手向けに書いた志望動機・ガクチカ・自己PRを本記事の5つの型のうち型3と型4だけを全項目に適用し、志望度の高い企業から順に型1と型2を加える順番にします。400字版を1本作っておくと、他社の字数指定にも派生させやすくなります。就活全体の優先順位は28卒の就活は何から始めるべきか、いまの時期から逆算する優先順位で扱っています。

書類で落ちることが続いている

書類の通過率が低いときは、題材を変える前に4項目(志望動機・ガクチカ・自己PR・入社後にやりたいこと)のどこで落ちているかを分けて考えます。志望動機の具体性が足りないのか、ガクチカの意思決定が薄いのかで、直す場所が違います。自己PRが毎回「協調性」「粘り強さ」で揃っているなら、強みの名前を変えるのではなく、発揮した場面と再現性の1文を足すと読まれ方が変わる傾向があります。

長期インターンの経験がない

長期インターンがなくても、ベンチャーのESで不利にはなりません。評価軸は題材そのものではなく、意思決定・修正・再現性の3つで判断されるためです。アルバイト・サークル・ゼミのどれでも、自分で気づいて動いた場面があれば書けます。長期インターンの定義は、文部科学省の大学等におけるインターンシップの推進(新しいタブで開きます)で確認できます。

よくある失敗と対策

ESでやりがちな失敗を4つに整理します。

  • 他社のESを流用した痕跡が残っていないか:他社の社名・サービス名が残ったまま提出する事故は、締め切り直前の作業で特に起きやすい。提出前に、本文を上から下まで1回読み直す時間を5分だけ取る
  • 設問文に答えていない回答になっていないか:「あなたが課題だと思うこと」を聞かれているのに自分の強みの話で終わるなど、設問の読み替えミスが多い。設問文の主語・目的語を1語ずつ丸をつけて確認する
  • 抽象語で終わっていないか:「成長したい」「社会貢献したい」「視野を広げたい」が結論になっているESは、同業他社のESと見分けがつかなくなる。抽象語の後ろにその会社でなければできないことを1文足す
  • 文字数を使い切れていないか・超過していないか:指定文字数の7割以下、または1割超過は読まれ方が変わる。400字指定なら280~420字、300字指定なら210~315字が目安

書類選考の全体像は、面接の準備と並行して進めるのが現実的です。28卒の面接対策は何をすればいいか、採用する側が見ている3つの評価軸もあわせて確認してください。

よくある質問

ベンチャーのESは何社くらい出せばいいですか

企業や個人の状況によって異なりますが、1枚あたりの作り込みが浅くなると通過率が下がりやすくなります。本命を絞ってでも、1枚あたりに使う時間を確保するほうが結果につながりやすい傾向があります。社数を増やす前に、本命3~5社のESを提出前チェック(本記事の7項目)で判定し直してください。

大手向けに書いたESは、どのくらい使い回せますか

骨格(4項目の構成)は使い回せますが、志望動機の具体性と「入社後にやりたいこと」の時間軸は、ほぼ全書き直しが必要です。本記事の5つの型のうち型1と型2は、企業ごとに手を入れることになります。型3と型4は一度直せば他社にも流用できます。

ESの文字数は多いほど評価されますか

文字数の多さは評価の基準ではありません。一般的な目安としては、指定文字数の8~10割の範囲で書き切ると、無難に読まれやすくなります。大きく下回ると熱意不足と、大きく超過すると規定への配慮不足と受け取られる場合があるためです。

自由記述の設問はテンプレートがありますか

自由記述には万能のテンプレートはありません。設問文の主語・目的語を読み替えてから、本記事で説明した4項目(志望動機・ガクチカ・自己PR・入社後にやりたいこと)のどれに最も近いかを判定して書くと、題材選びで迷いにくくなります。

ChatGPTや生成AIをESの作成に使ってもいいですか

骨子の整理・言い換えの提案・誤字チェックには有効です。ただし生成AIが出す文章は、評価軸の3つ(意思決定・修正・再現性)が薄い定型になりやすい傾向があります。自分の判断の場面を手で書き足す工程を省かないでください。使い分けは就活でChatGPTを使うとバレるか、ESで使ってよい範囲(公開次第リンクが有効になります)で扱います。

「貴社」と「御社」はどう使い分けますか

書類では「貴社」、話し言葉では「御社」を使うのが一般的です。ESの中で混在すると、確認不足と読まれやすくなります。提出前に、本文を一度「貴社」で統一できているか確認してください。

ガクチカを複数の会社で同じ題材にしてもいいですか

同じ題材で構いません。むしろ、1本を深掘りに耐える状態に仕上げるほうが、面接での一貫性が保てます。別の面を見せる予備1本と合わせて計2本を用意すると、「他にはありますか」の質問にも答えられます。

「挫折経験」の設問は、本当の挫折を書くべきですか

書く挫折の規模は問われていません。読まれているのは、挫折の中身より、その後に何を変えたかです。日常の小さな失敗でも、変えた動き方が具体的に書けていれば、評価軸(修正と再現性)に沿います。

顔写真はどんなものを用意すればいいですか

スーツ姿・明るい背景・胸から上の構図で、提出の3か月以内に撮ったものが目安です。ベンチャーでも、写真の体裁は大手と同じ基準で見られます。写真館やコンビニの証明写真機で撮り直すと、1週間で用意できます。

ESを早く書き終える方法はありますか

4項目の素材(状況・課題・行動・結果)を箇条書きで1度だけ書き出し、同じ素材を全社に流用するのが現実的です。素材から文章に起こすときに、企業ごとに型1と型2(事業理解・具体名)を書き分けます。素材作りを先に集中して終えると、1社ごとの文章化が短時間で済みやすくなります。

まとめ

ベンチャーのエントリーシートは、設問の自由度と文字数の幅が大手より大きく、1本の文章から入社後の再現性まで読み取る書類選考です。大手向けの文章を使い回すのではなく、評価軸に沿って書き直してください。

  • 設問の数と文字数の幅が広く、自由記述が混ざる。400字版だけを作ると他社用に流用しづらい
  • 評価の重みが違う。熱意は気持ちの強さではなく、事業に触れた分量と調べ方の具体で測られる
  • よく問われる4項目(志望動機・ガクチカ・自己PR・入社後にやりたいこと)には、それぞれベンチャー向けの重みがある
  • 大手向けを直すときは5つの型のうち、まず型3と型4だけを全項目に適用するのが現実的
  • 自由記述・将来設問・なぜベンチャーの3設問は、設問文の読み替えから書き出すと題材で迷わない
  • 書類で落ち続けるときは、題材を変える前に4項目のどこで止まっているかを分けて考える

次の一歩として、本命1社のESを本記事の提出前チェック7項目で判定し、「いいえ」の項目から直してください。関連する記事は、ベンチャーのガクチカの書き方と例・ベンチャーの面接でよく聞かれる質問と答え方・ベンチャーの早期選考はいつから何をするかもあわせて確認できます。

運営:株式会社ヘルスベイシス/ベンチャールーキーズ編集部

ESガクチカ志望動機

ベンチャールーキーズ編集部
公的機関や調査会社が公表しているデータをもとに記事を作成しています。ES添削・面接対策などの相談には、新卒採用の選考に携わってきたメンバーが対応します。

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