内定ない4年生がベンチャーの選考で逆転する準備と動き方の順番

大学4年生の内定なしとは、卒業を控えた4年生が内定を1件も持たない状況です。10月時点の大卒内定率は73.4%で約4人に1人が該当。ベンチャーの秋採用・通年採用と既卒応募枠までの進め方と、落ちた理由の仕分けを整理します。
先に結論
- 2026年3月卒業予定の大学生の10月1日時点の内定率は73.4%で、約4人に1人は内定を持っていません(厚労省・文科省、2025年11月14日公表)
- 翌年4月の卒業時点では98.0%まで上がるため、4年の秋から動き出しても卒業までに決める道は残っています(2025年5月20日公表)
- 最初にやるのは「エントリー数を増やす」ことではなく、落ちた理由の仕分け。ES段階・面接段階・志望先のどこに原因があるかで直し方が変わります
- ベンチャーの秋採用・通年採用は4年生の秋以降も動く企業があります。探すときはスカウト型・新卒応援ハローワーク・大学キャリアセンターから優先順位で回ります
- 卒業までに決まらなくても、卒業後3年以内は新卒応募枠に出せる(青少年雇用機会確保指針)ため、既卒になった時点で選考が閉じるわけではありません
この記事で分かること
- 内定ない4年生がどれくらいいるか、公的データでの位置づけ
- 4年生の秋から受けられる3つの採用の仕組み(秋採用・通年採用・既卒応募枠)
- ベンチャーで募集が開いている企業の探し方の優先順位
- 春夏で落ちた理由を仕分ける方法と、段階別の直し方
- 面接で「今まで内定が出ていない理由」を聞かれたときの答え方
- 卒業までに決まらなかったときの進路(就職留年・既卒就活・社会人スタート)の比較
内定が出ていないときの立て直しは、何から直すかを分けて考えると進めやすくなります。
内定ない4年生は実際どれくらいいるか
結論からいうと、4年生の秋時点で内定を持っていない学生は約4分の1で、珍しい状況ではありません。公的データで数字を確認します。
10月時点の大卒内定率は73.4%
厚生労働省と文部科学省が共同で行う調査では、2026年3月に卒業予定の大学生のうち、2025年10月1日時点の就職内定率は73.4%でした。前年同期比で0.5ポイント増え、1996年の調査開始以降では7番目に高い水準です。
| 時点 | 対象年度 | 大学生の就職内定率 |
|---|---|---|
| 大学4年の10月1日 | 2026年3月卒業予定者(n集計) | 73.4% |
| 大学4年の12月1日 | 2025年3月卒業予定者(前年実績) | 83.0% |
| 翌年の2月1日 | 2025年3月卒業予定者(前年実績) | 92.6% |
| 翌年4月(卒業時点) | 2025年3月卒業者(実績) | 98.0% |
出典:10月の数値は厚生労働省「令和8年3月大学等卒業予定者の就職内定状況(10月1日現在)」(新しいタブで開きます)(2025年11月14日公表/2026年3月卒業予定者が対象)。4月の数値は文部科学省・厚生労働省「令和7年3月大学等卒業者の就職状況調査」(新しいタブで開きます)(2025年5月20日公表/2025年3月卒業者が対象)。※対象年度が異なるため同一cohortの推移ではありません。また28卒自身の数値ではなく、先輩世代の実績です。
10月時点で約4人に1人は内定を持っていません。集計は時点ごとの平均で同一の学生を追跡した数値ではありませんが、10月以降も内定率が上がっていくことから、4年の秋以降に進路が決まる学生が一定数いる水準であることが読み取れます。
「内定ない4年生」が特別少数ではない前提に立つ
27%の学生がまだ内定を持っていない状況は、「普通ではない」と自分を追い込みすぎる根拠にはなりません。やるべきは、同じ状況の集団の中で自分がどこで止まっているかを把握することです。
- 書類(ES)段階で落ちているか
- 面接段階で落ちているか
- 応募している企業の方向がズレているか
- 動き出しが遅れて選考数自体が少ないか
このどこに原因があるかで、残りの時期にやることが変わります。
就活の日程ルールと実態のズレも押さえておく
政府は28卒(2027年度卒業・修了予定者)について、広報活動開始を2027年3月1日以降、採用選考活動開始を2027年6月1日以降、正式な内定日を2027年10月1日以降とする日程を原則としています。ただし、この要請は企業の採用活動を法的に拘束するものではありません。
出典:内閣官房 就職・採用活動日程に関する関係省庁連絡会議「2027年度卒業・修了予定者の就職・採用活動日程に関する考え方」(新しいタブで開きます)(2025年12月26日)。
このため、4年の秋以降でも企業側は採用活動を続けられます。ベンチャーを含め、年度の途中で採用計画の人数が増えた企業は、秋以降に追加募集を出すことがあります。
28卒の就活は何から始めるべきかでは、政府ルールと実際の選考の動きの差と、時期別の優先順位をまとめています。
4年生の秋から受けられる3つの採用の仕組み
4年生の秋以降に受けられる採用には、大きく3つの仕組みがあります。それぞれ応募できる期間と対象者が違います。
| 仕組み | 時期 | 対象 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 秋採用 | 9~12月を中心に実施 | 新卒(当該年度卒) | 春夏で採用枠が埋まらなかった、または途中で枠を増やした企業の追加募集 |
| 通年採用 | 1年中応募可 | 新卒(1~4年生)+既卒・第二新卒 | 入社時期を柔軟に決める。ベンチャーに多い |
| 既卒応募枠(新卒扱い) | 卒業後3年以内 | 卒業後3年以内の既卒者 | 青少年雇用機会確保指針に基づき、新卒応募枠に出せる |
①秋採用(9~12月の追加募集)
秋採用は、春夏の採用で予定数に達しなかった企業や、年度の途中で採用計画を見直した企業が行う追加募集です。大企業・ベンチャーの双方で実施されますが、ベンチャーでは採用計画の見直しに応じて秋以降に募集が出る企業もあります(企業ごとに扱いは異なるため、志望企業ごとに募集状況を確認します)。
- 募集時期は9~12月が中心。年末までに締め切る企業が多い
- 1社あたりの採用枠が少ないため、志望企業ごとの準備の精度が通りやすさに直結する
- 選考スピードは企業ごとに差がある。説明会・面接の案内が来てから締切までの期間を確認する
②通年採用(応募時期の制限がない)
通年採用は、年間を通じて応募を受け付ける仕組みです。採用通年化の動きはIT・外資・ベンチャーで先行してきた経緯があり、新卒・既卒・第二新卒を同じ枠で受け付ける企業もあります。
- 入社時期を4月に固定せず、7月・10月など選べる企業がある
- 新卒・既卒・第二新卒の区分を一本化している企業がある
- 選考はローリング方式(応募順に逐次進めるやり方)で運用する企業があり、他の応募者の進捗に左右されにくい
③既卒応募枠(卒業後3年以内は新卒扱い)
卒業までに内定が決まらない場合でも、卒業後3年以内は新卒応募枠に出せる仕組みがあります。これは厚生労働省の青少年雇用機会確保指針(2010年改正)に基づくもので、事業主は、学校等の新卒者の採用枠に卒業者が卒業後少なくとも3年間は応募できるようにすべき、と定められています(事業主への指針=要請であり、企業一律の法的義務ではありません。実際の応募可否は各社の募集要項を確認してください)。
出典:厚生労働省「3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!」(青少年雇用機会確保指針の案内)(新しいタブで開きます)。
- 卒業時点で内定が出ていなくても、既卒就活のルートが指針で後押しされている
- 全ての企業が新卒枠で既卒を受け入れているわけではないため、各社の募集要項の確認が必要
- 新卒応援ハローワーク(厚生労働省が運営する学生・既卒者向けの職業相談窓口。卒業後おおむね3年以内の既卒者も対象)が、個別相談と求人紹介を行う
「4年の卒業までに決まらなければ終わり」ではないことを押さえておくと、残りの時期に無理やりエントリー数だけ増やす必要がなくなります。
ベンチャーで募集が開いている企業の探し方(経路の優先順位)
秋以降のベンチャー採用は、ナビサイトのトップに大きく出てこないケースがあります。使う経路の優先順位は次の表のとおりです。
| 優先 | 経路 | 向いている人 | 準備 |
|---|---|---|---|
| 1 | スカウト型就活サイト | 自己PRの素材が溜まっている人 | プロフィールを最新化し、公開範囲を広げる |
| 2 | 大学のキャリアセンター | 地元・大学ゆかりのベンチャーを探したい人 | 就職課の秋採用相談枠を予約 |
| 3 | 新卒応援ハローワーク | 相談と求人情報を同時に欲しい人 | 本人確認書類を持参し、ジョブサポーターの面談を予約 |
| 4 | ベンチャー特化の就活サイト | ベンチャーに絞って探したい人 | 志望業界タグで通知を設定 |
| 5 | 企業の採用ページ・直接応募 | 行きたい企業の社名が出ている人 | 「採用情報」「中途/新卒」を直接確認 |
スカウト型就活サイトの秋以降の使い方
スカウト型のサイトは、プロフィールを更新した直後に表示順位が上がる仕様の企業が多いため、更新後にスカウトが届きやすくなる傾向があります。
- 春夏に登録したまま更新していない場合、まずガクチカ・志望業界・自己PRを10月時点の状態に書き直す
- 各サイトのヘルプ記事で、プロフィール項目の記入率を上げるとスカウト数が増える旨の案内が出ているため、未記入欄を優先的に埋める
- 「ベンチャー志望」の受信フィルタは一度外しておく(想定していなかった業界から接点が広がる可能性がある)
大学キャリアセンター・新卒応援ハローワーク
大学のキャリアセンターは、地元の中小・ベンチャーの求人を持っていることがあります。全学年共通の相談窓口のほかに、「秋採用相談」「未内定者相談」の枠を10月以降に設ける大学が多いので、空きを確認します。
新卒応援ハローワークは厚生労働省が運営する学生・既卒者向けの職業相談窓口で、ジョブサポーターが個別相談とベンチャー・中小企業を含む求人紹介を行います。全国の主要都市に設置されています。4年生の秋以降に行っても、冷やかしの相手にはされません。むしろ時期的に相談者が集中する時期です。
ベンチャーの探し方全般の論点は、ベンチャー企業の見極め方にも整理しています。
ESと面接で、落ちた理由を仕分ける
秋から動き直すときに最も大事なのは、春夏で落ちた理由を段階ごとに分けることです。ESで落ちているのか、面接で落ちているのかで、直す対象がまったく違います。
まず「どこで落ちたか」を数で分ける
受けた選考ごとに、どの段階で落ちたかを紙に書き出します。目安として10社以上あれば、どこで落ちやすいかの傾向が見えます。
- ES段階で過半数落ちている → ESの直しが先
- ES通過は半数以上あるが、1次面接で落ちている → 面接の直しが先
- 1次面接は通るが2次・最終で落ちている → 志望動機・企業理解の深さが課題
- ESも1次も通るが、辞退・連絡が途絶えている → 志望先のミスマッチの可能性
段階別にやる直し
| 落ちている段階 | やる直し | 参考記事 |
|---|---|---|
| ES段階 | 設問の読み違いがないか/結論→理由の順になっているか/誤字・体裁の見直し | ベンチャーの書類選考で落ちる6つの理由 |
| 1次面接 | 自己PR・ガクチカの一言で言える要約/逆質問の2~3個の準備/声量・姿勢 | ベンチャー面接で聞かれる質問と答え方 |
| 2次・最終面接 | 志望動機の具体化/競合企業との比較/入社後にやりたいことの3段階 | ベンチャーの最終面接・社長面接で見られること |
| そもそも応募できていない | 自己分析のやり直し/志望業界の絞り直し | 自己分析のやり方、28卒ベンチャー志望が最初にやる5つの手順 |
ES段階で落ちていると感じる場合、「数を打つ」より「1枚を書き直す」ほうが結果につながりやすい傾向があります。1社を書き終わったら、2~3日空けて読み直すと誤字・論理の抜けが見つかります。
「志望先のミスマッチ」が原因になっている場合
受けた企業で面接が通らない理由が、スキル不足ではなく「志望の方向が定まっていない」である場合もあります。春夏の間、業界を絞らずに応募し続けていた人に多いパターンです。
- 業界が本当にベンチャーで合っているか、就活の軸の決め方で振り返る
- 大手一本で落ちた場合、ベンチャーに広げる前にベンチャーと大手はどっちがいいかで比較の視点を整理する
- 自分の強みがベンチャーの環境と合うか、ベンチャーに向いてる人・向いてない人で確認する

就活生
ESも面接もいろいろ受けたけど全部落ちた。もう直し方が分からない。

ベンチャールーキーズ編集部
「全部落ちた」で止まると直す対象が決められません。まずどの段階で落ちたかを紙に書き出すことで、ES・面接・志望の3つのうちどこに原因があるかが見えます。10社受けた中でESの通過が3社だけなら、ESの直しが優先です。1次面接まで進んだのが7社あって最終で全部落ちているなら、志望動機の具体性が課題です。「全部ダメだった」と「書類で過半数落ちた」は、やるべき直しが違います。
面接で落ちている段階が分かったら、聞かれた質問を1つずつ振り返るところから、答え方を一緒に組み立てられます。
面接で「今まで内定が出ていない理由」を聞かれたときの答え方
秋採用の面接では、「春夏の選考はどうでしたか」「今まで内定が出ていない理由を自分でどう考えますか」と聞かれることがあります。質問の意図と答え方の型を押さえておくと、空白を無理に埋めるような言い方を避けられます。
聞かれる意図
採用側は、過去の失敗を責めたいわけではなく、次の3つを確認したいと考えて質問するケースが多くなります。
- 春夏の経験から自分で原因を分析できているか(他責か自責か)
- 落ちたあとに何を直したか(行動が止まっていないか)
- 直した結果、今の志望が自社と合うか(志望の芯があるか)
このため、答え方の型は「分析→直したこと→今の志望」の順に固めると、評価につながりやすくなります。
NGパターン(避けたい答え方)
| NG | なぜ悪印象になるか |
|---|---|
| 選考で見てくれる会社が少なかった/景気が悪かった | 外部要因だけで止まっており、自分で動いた形跡が見えない |
| 大手ばかり受けていたので落ちました | 企業規模の話で止まっており、自社との接点が見えない |
| 本気で就活していなかった | 現在も本気で動く理由が伝わらない |
| 全部が自分の実力不足でした | 分析が粗く、何を直したかに続かない |
答え方の例
春夏は大手3社とベンチャー2社に絞って受けていました。ES通過率は半分くらいでしたが、1次面接で志望動機の具体性が弱いと感じ、2次までは進めませんでした。夏以降、業界研究のやり直しと、志望動機を「会社の課題」と「自分の経験」の両方で説明できる形に直しました。今は自分の課題意識が近い御社を含めて、7社に絞って受け直しています。
- 事実は正確に(春夏の活動量・落ちた段階)
- 直したことは具体的に(やり直した対象を1つ名指しする)
- 今の志望は、応募企業と自然につながるものを選ぶ
ベンチャーの面接で聞かれる質問全般は、ベンチャー面接で聞かれる質問と答え方で型を整理しています。
ベンチャーの秋採用で採用する側が見ているところ
ベンチャーの秋採用は、新卒採用枠を春夏に満たさなかった企業や、年度途中で事業拡大が決まった企業が実施します。採用する側の見方は春夏と少し違い、残り時間が少ないなかで入社後にすぐ戦力化できるかを見る企業が増えます。
春夏の面接と秋採用の面接で変わる3つの観点
| 観点 | 春夏の重みづけ | 秋採用での重みづけ |
|---|---|---|
| 志望動機の具体性 | 中程度(まだ検討途中でも可) | 高い(なぜ秋に自社なのかを問われる) |
| 入社後にやりたいことの解像度 | 中程度 | 高い(配属・業務のイメージを聞かれる) |
| ガクチカの深掘り | 高い | 中程度(経験の中身より原因分析力を見る企業もある) |
| 他社の選考状況 | 任意 | 聞かれる場面が増える(辞退リスクの確認) |
- 「ベンチャーなら受かるだろう」と準備量を落として受けると、春夏と同じ水準で落ちる
- 大手で評価されやすい説明と、ベンチャーで評価されやすい説明の違いは、ベンチャーのエントリーシートの書き方でも整理している
ベンチャーが秋採用で避けたいと考える応募者の特徴
採用する側の視点では、秋採用で以下の特徴が目立つ応募者は、採用後の早期離職リスクが高いと見られやすくなります。
- 春夏の活動が説明できない(どの業界をどれくらい受けたかを言えない)
- 「どこでもいい」が伝わる志望動機(会社名を入れ替えても成り立つ内容)
- 他責の分析(企業・経済・大学のせいで止まる)
小規模組織での働き方のイメージが無い(分業前提の説明しか準備していない)
秋採用では、採用の人数枠が少なく1社あたりの印象の重みが大きい
- 面接官が社長・役員のケースが春夏より増えるため、受け答えの中身への評価が直接結果に反映されやすい
卒業までに決まらなかったときの進路の整理
卒業までに内定が決まらなかった場合でも、進路の選択肢はあります。それぞれの特徴を押さえて、どの道が自分の状況に合うかを選びます。
| 進路 | 特徴 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 就職留年 | 大学に在籍したまま、翌年に新卒として再度就活する | 新卒ブランドを維持したい/大学の就職支援を使い続けたい |
| 既卒就活(卒業後3年以内) | 卒業後、新卒応募枠(指針に基づく)に出し続ける | 学費負担を続けたくない/社会人経験を積みながら動きたい |
| 社会人スタート(契約社員・派遣) | 一度就業し、ある程度の期間を経て転職する | 空白期間を作りたくない/働きながら方向を定めたい |
就職留年
もう1年大学に在籍し、翌年に新卒として再度就活する方法です。
- 大学のキャリアセンター・推薦ルート・学内説明会を使い続けられる
- 1年分の授業料・生活費が追加でかかる
- 面接では「もう1年を何に使ったか」を具体的に聞かれる。語学・資格・インターンなど、使い道を決めてから選ぶ
既卒就活(卒業後3年以内)
卒業時点では一度学業を終え、既卒として新卒応募枠に出し続ける方法です。
- 青少年雇用機会確保指針により、企業は少なくとも卒業後3年間は新卒応募枠に受け入れることが求められている
- 新卒応援ハローワークの対象であり続ける
- 「なぜ卒業時点で決めなかったか」は面接で聞かれる。計画性のある選択だったことを説明できるように準備する
社会人スタート(契約社員・派遣)
一度働き始め、1~2年後に転職で正社員・本命企業を狙う方法です。
- 空白期間を作らない(履歴書上の職歴が続く)
- 「社会人経験のある第二新卒」として、別の選考ルートに乗れる
- 契約期間と業務内容を事前に確認する。志望業界と関連する職種を選べると、転職時の説明がしやすい
ベンチャーから転職はできるのかでは、新卒1社目の経験が転職市場でどう評価されるかを整理しています。
ケース別の進め方
状況が人によって違うため、よくある4パターンで進め方を分けます。
10月から動き出す
- まずこの1週間でES3社・面談3件に申し込む。走りながら仕上げる
- ESは「秋採用で何を解決したか」を一文入れると、春夏の経歴の説明が省ける
- 自己分析は深掘り型を1週間で切り上げ、応募しながら更新する
大手の春夏選考で全滅、ベンチャーに切り替える
- 春夏の落ち方(ES段階か面接段階か)を仕分けてからエントリーする
- 大手で評価されやすい説明と、ベンチャーで評価されやすい説明は違う。ベンチャーのエントリーシートの書き方を参照する
- 大手1社・ベンチャー3社くらいの併願から始め、ベンチャー面接の肌感を掴む
面接で詰まる(ESは通る)
- 1次面接の内容を思い出せる範囲で書き出し、質問→自分の答えを1行ずつ書く
- 詰まった質問を3つに絞り、答え方を書き直す。全部やり直すと手が止まる
- 1人で練習しない。大学キャリアセンター・OB訪問・支援サービスで声に出して話す
もう就活を続ける気力が残っていない
- 無理にエントリーを続けると、面接で表情・姿勢に出て通過率が下がる
- 1週間完全に休む期間を決め、休んだあとに「落ちた理由の仕分け」から再開する
- 身体の不調が続く場合は、大学の学生相談室・医療機関にかかる
よくある失敗と対策
- とりあえずエントリー数を増やす → ESの質が落ちて通過率が下がる悪循環。1日3社まで等、上限を決めて書き込む
- 既卒=終わりだと思い込む → 卒業後3年以内は新卒応募枠に出せる。選考が閉じるわけではない
- 空白期間を無理に盛る → 聞き手に伝わる。やったことは事実のまま話し、何を学んだかで補強する
- ベンチャーなら誰でも受かると思う → 秋採用は競争率が上がる時期。春夏と同じ準備量では通らない
- 1人で抱え込む → キャリアセンター・新卒応援ハローワーク・友人・家族のうち、1つは話し相手を持つ
残りの時期にやるかやらないかのチェックリスト
- 春夏に受けた選考を、落ちた段階ごとに書き出した
- 直す対象を1つ決めた(ES/面接/志望先)
- スカウト型サイトのプロフィールを10月時点の状態に更新した
- 新卒応援ハローワーク・大学キャリアセンターのどちらかに予約を入れた
- 卒業までに決まらない場合の進路(就職留年/既卒/社会人スタート)を1つは下調べした
- 身体・気持ちの不調があるときに相談できる場所(大学の学生相談室等)を確認した
よくある質問
大学4年の10月から始めても卒業までに決まりますか
公表されているデータでは、2026年3月卒業予定の大学生の内定率は10月1日時点で73.4%、翌年4月時点で98.0%です(厚労省・文科省)。10月から動き出した人の中にも卒業までに決まる人がいる水準です。残りの時期の動き方で結果は変わります。
ベンチャーの秋採用はいつまでやっていますか
9~12月を中心に実施されますが、年度末まで続く企業や、1月以降も通年採用として受け付ける企業もあります。企業ごとの採用ページで「現在募集中」を確認してください。
面接で「ずっと内定が出ていなかった」と話したら印象が悪くないですか
事実は変えられないため、隠すよりも「分析→直したこと→今の志望」の順で説明するほうが評価されやすくなります。採用側が確認したいのは、過去の結果ではなく、自分で原因を分析し行動を直せる人かどうかです。
既卒になると新卒応募枠には出せなくなりますか
出せます。厚生労働省の青少年雇用機会確保指針により、事業主は少なくとも卒業後3年間は新卒応募枠に応募できるようにすべき、と定められています。ただし全ての企業が対応しているわけではないため、各社の募集要項の確認が必要です。
就職留年と既卒就活はどちらがいいですか
学費負担を続けられ、大学の支援を使い続けたい場合は就職留年、学費負担を終わらせて並行して働きたい場合は既卒就活、という分け方が一般的です。どちらを選んでも、「もう1年(もしくは卒業後1年)を何に使うか」を具体化してから選ぶのが要点です。
大手を狙い続けていて落ち続けた場合、どう切り替えればいいですか
一旦、落ちた段階の仕分けを行い、ESで落ちていたか面接で落ちていたかを把握します。そのうえで、ベンチャーの秋採用に広げるときは、大手で評価されやすい説明と、ベンチャーで評価されやすい説明が違う点を押さえ直してください。
ES・面接対策は4年の秋からでも間に合いますか
間に合わせることは可能です。間に合わせるには、新しいテクニックを足すのではなく、春夏に書いたESと面接で詰まった質問を書き直すのが先です。1枚のESを3回書き直すほうが、新しい10枚を書くより通過率が上がる傾向があります。
新卒応援ハローワークとは何をしてくれるところですか
厚生労働省が運営する学生・既卒者向けの職業相談窓口で、ジョブサポーターと呼ばれる担当者が個別相談・求人紹介・応募書類の添削・模擬面接を行います。大学や民間サービスの支援と並行して使えます。全国の主要都市に設置されています。
内定が出ていないことを親に話しにくい、どう伝えればいいですか
結果だけでなく「次に何をするか」をセットで伝えると、話が進めやすくなります。残りの時期の動き方(秋採用・通年採用・既卒応募枠)と、相談する窓口(キャリアセンター・新卒応援ハローワーク)を1つは準備してから話すと、「これからどうするのか」の質問に答えられます。親との話し方はベンチャー就活を親や周囲に反対されたらでも整理しています。
就活の時期に心身が辛くなっています、休むのはありですか
休んで構いません。表情・姿勢・声量は面接の通過率に影響するため、消耗した状態で面接を続けるとかえって結果が出にくくなります。1週間完全に休む期間を決めて、そのあと「落ちた理由の仕分け」から再開する流れが実務的です。身体の不調が続くときは、大学の学生相談室や医療機関を使ってください。
まとめ
内定ないまま4年生になった状態は珍しくなく、ベンチャーの秋採用・通年採用・既卒応募枠から卒業までに決める道は残っています。落ちた理由の仕分けから直し始めるのが要点です。
- 2026年3月卒業予定の大学生の10月時点の内定率は73.4%、翌年4月で98.0%。4年秋から動いて決まる人がいる水準
- 受けられる仕組みは秋採用・通年採用・既卒応募枠の3つ。既卒応募枠は卒業後3年以内まで新卒扱い
- ベンチャーの秋採用はスカウト型・新卒応援ハローワーク・大学キャリアセンターから優先順位で探す
- 春夏の失敗は「段階別」に仕分ける。ES・面接・志望先のどこに原因があるかで直し方が変わる
- 面接で過去を聞かれたら、「分析→直したこと→今の志望」の順で答える
- 卒業までに決まらなくても、就職留年・既卒就活・社会人スタートの3つの進路がある
次の1週間でやる具体のアクションは、①春夏に受けた選考の落ちた段階を紙に書き出す、②スカウト型サイトのプロフィールを更新する、③大学キャリアセンターか新卒応援ハローワークに予約を入れる、の3つから始めてください。
関連記事:28卒の就活は何から始めるべきか/ベンチャーの早期選考はいつから何をするか/ベンチャーの書類選考で落ちる6つの理由
迷っているうちに、一度整理しませんか
新卒採用の選考に携わってきたメンバーと、オンラインで30分。次の4つを相談できます。
ES添削 ― 選考する側の目で読み、伝わりにくいところを一緒に直す詳しく見る
面接対策 ― 面接で見られているポイントから、答え方を準備する詳しく見る
キャリア相談 ― 大手・ベンチャー・公務員など、どの道に進むかを比べながら整理する詳しく見る
自己分析の手伝い ― 自分に合う仕事や働き方を、これまでの経験から一緒に探す詳しく見る
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