面談を申し込む

TOP > 記事一覧 > ベンチャーを知る > ベンチャーの職種一覧、新卒で就ける7つの仕事と配属が決まる仕組み

ベンチャーを知る

ベンチャーの職種一覧、新卒で就ける7つの仕事と配属が決まる仕組み

公開 この記事は約19分で読めます

ベンチャーの職種とは、少人数の組織で新卒が担当する仕事の区分で、営業・マーケティング・エンジニアなど7つに大きく分かれます。配属は選考段階で決まる会社と入社後に決まる会社があり、職種別採用か総合職採用かで希望の伝え方も変わります。

先に結論

  • ベンチャーの新卒で就ける職種は大きく7つ。営業/マーケティング/エンジニア/コーポレート/カスタマーサクセス/事業企画・経営企画/デザイナー・クリエイティブに整理できる
  • 職種別採用(はじめから職種を決めて募る)と総合職採用(入社後に配属が決まる)で、応募のときに決めることが変わる。ベンチャーでは職種別採用で募集する会社も目立つため、応募前に方式の確認が欠かせない
  • 配属希望はESか面接の初期段階で伝える。入社後に変える前提の会社と、入社時の職種で長く育てる会社がある
  • 新卒の配属先は、本人の希望だけでなく事業計画・採用背景・適性診断の3つで決まる。希望が通りやすい会社の特徴は、採用ページでの職種記載が具体的かで見分けやすい
  • 文系・理系・経験なしでも就ける職種は多い。エンジニアとデザイナーだけは、応募時点で成果物やコードの提示を求められるケースがある

この記事で分かること

  • ベンチャーで新卒が就ける7つの職種と、それぞれの仕事内容
  • 職種別採用と総合職採用の違い、ベンチャーで多いのはどちらか
  • 新卒の配属が決まる3つの要素(事業計画・採用背景・適性)
  • 配属希望の伝え方、面接で聞かれる前に準備するもの
  • 文系・理系・未経験から希望の職種を狙うときの進め方
  • 入社後に職種を変えたいときの進め方
  • 職種を決めずにベンチャーを受けるときの考え方

自分の強みが、どの職種で生きそうかの整理を一緒に進められます

ベンチャーの職種一覧、新卒で就ける7つの仕事

ベンチャーの新卒採用で募集される職種は、会社によって呼び名が違いますが、仕事の中身で分けると大きく7つに整理できます。少人数の組織では一人が複数の役割を兼ねることもあり、職種の線引きは大企業よりも曖昧になります。

7つの職種と仕事内容の全体像

職種主な仕事内容文理の目安新卒採用で見かける頻度
営業法人営業(新規開拓・既存顧客)、インサイドセールス、フィールドセールス文理不問非常に多い
マーケティングデジタル広告運用、SEO・コンテンツ制作、SNS運用、イベント企画文理不問多い
エンジニアWebアプリ・モバイルアプリの開発、インフラ、データ分析理系中心(独学の文系もあり)多い(職種別採用が中心)
コーポレート人事・採用、総務・労務、経理・財務、法務文理不問中程度(新卒の採用枠は限定的)
カスタマーサクセス導入支援、利用状況の分析、継続利用の支援文理不問SaaS企業で多い
事業企画・経営企画新規事業の立ち上げ、既存事業の改善、経営数値の管理文理不問少ない(新卒の採用枠が狭い)
デザイナー・クリエイティブUI/UXデザイン、グラフィックデザイン、動画編集文理不問(成果物の提示が必要)少ない(職種別採用が中心)

厚生労働省の職業分類では、職業は4桁の分類コードで整理されています(出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構「厚生労働省編職業分類」(新しいタブで開きます))。ベンチャーの採用ページで使われる職種名は、公的な職業分類より細かく分かれているのが実態です。少人数の組織では、営業とマーケティングを一人が兼ねる、エンジニアとデザイナーが同じチームにいる、といった横断的な動きも見られます。採用ページで職種が明確に分かれているかどうかは、組織の規模感を測るひとつの目安になります。

7つの職種の判断表(向いている人・応募前の準備・配属の決まりやすさ)

職種向いている人応募前に用意するもの配属の決まりやすさ
営業人と話すのが苦手でない/数字で評価されることに前向き業界理解、企業研究のメモ高(職種別採用で枠が明確)
マーケティングデータを見るのが好き/文章を書くのが苦でないブログ・SNS運用の経験、分析レポートの試作中(SaaS企業では枠がある)
エンジニア手を動かすのが好き/独学を続けられるGitHub公開リポジトリ、スクール修了証高(職種別採用で枠が明確)
コーポレート制度や仕組みに関心がある/正確性を求められる作業に強い簿記2級、宅建、法律関連の学習実績低~中(新卒枠自体が少ない)
カスタマーサクセス既存顧客との関係づくりに前向き/改善提案が好きSaaS業界の理解、顧客対応の経験中(SaaS企業で見かけることが多い)
事業企画・経営企画事業全体を俯瞰したい/数字と仮説で考えるのが好き新規事業コンテストの実績、学生起業の経験低(新卒枠が狭い)
デザイナー・クリエイティブものづくりが好き/フィードバックを受けて作り直すのが苦でないポートフォリオ、デザインツールの操作経験高(職種別採用で枠が明確)

「配属の決まりやすさ」は、採用ページで新卒の募集が独立した職種として掲げられているかを基準にしています。採用時点で職種名が募集要項に挙がっている職種は、応募時点から配属される可能性が高くなります。コーポレート・事業企画のように、新卒の採用枠が少ない職種は、入社後の異動で就くほうが現実的なケースもあります。

7つの職種の中身

営業は、ベンチャーの新卒募集で比較的見かけやすい職種です。SaaS企業(クラウドで業務ソフトを提供する企業)の求人では、インサイドセールス(電話やオンライン会議でアポイントを取る役割)・フィールドセールス(商談を進めて契約まで持っていく役割)・カスタマーサクセス(契約後の継続利用を支援する役割)に分かれて募集するケースが見られます。担当する顧客の規模(スモールビジネス、エンタープライズ)や、商材の単価によって、1日に動く件数や成約までの期間が大きく変わります。

マーケティングは、見込み顧客を増やす仕事です。ベンチャーでは広告運用、SEO、コンテンツ制作、SNS運用、イベント企画などの手法を組み合わせます。新卒配属されたときに、最初から全体戦略を任されることは少なく、特定の手法(デジタル広告の運用、ブログ記事の制作など)から入る会社が多い傾向があります。

エンジニアは、Webサービス・モバイルアプリの開発や、裏側のサーバー・データベースの構築をします。ベンチャーのエンジニアは、職種別採用が中心です。応募時点で、GitHubの公開リポジトリや、個人で作ったアプリの提出を求める会社も見られます。未経験からの応募を受け付ける会社もありますが、プログラミングスクールの修了証、基本情報技術者試験の合格、独学で作ったサービスなどを示せることを前提にしている場合が多くなります。

コーポレートは、人事・総務・経理・法務など、会社の内側を支える仕事です。少人数の組織では「コーポレート」として一括募集し、入社後に担当を割り振ることもあります。新卒での採用枠は、営業・マーケティング・エンジニアに比べると少ない会社が多い傾向があります。

カスタマーサクセスは、SaaS企業で生まれた職種です。契約後の顧客が、サービスを使いこなして継続契約してくれるように支援します。営業経験がベースにあると役立ちますが、新卒から直接配属する会社も見られます。

事業企画・経営企画は、新規事業の立ち上げや既存事業の改善、経営数値の管理をします。経営に近い仕事で、新卒の採用枠が狭い傾向にあります。新卒から募集している会社は、採用ページで「若手に裁量を渡す」ことを掲げていることが多く、求める人物像も明確に書かれています。

デザイナー・クリエイティブは、UI/UXデザイン、グラフィックデザイン、動画編集などを担当します。エンジニアと同じく職種別採用が中心で、ポートフォリオ(過去の作品集)の提示を求める会社が多く見られます。

各職種の仕事内容・平均年収・求められるスキル・就業者の学歴分布などは、厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「jobtag(新しいタブで開きます)」でも調べられます。公的に整理された情報を一次情報として使えるため、採用ページで曖昧に書かれている仕事内容を補う材料になります。ベンチャーで働く中身は職種によって日々の過ごし方が大きく変わるので、入社後の実態はベンチャー新卒1年目で起きること、仕事・研修・働き方・壁を解説も参考になります。

新卒がベンチャーで就ける職種の選び方、3つの切り口

職種が7つあると分かっても、どれが自分に合うのかは別の問題です。選ぶときは次の3つの切り口から考えると、情報の整理がしやすくなります。

切り口1:顧客との距離で考える

顧客との距離当てはまる職種
近い営業、カスタマーサクセス、マーケティング
中間事業企画・経営企画、デザイナー
遠いエンジニア(自社開発の場合)、コーポレート

顧客の反応を直接受け取りたい人は、営業・カスタマーサクセスが向きます。じっくり考えて物を作る時間を取りたい人は、エンジニアやデザイナー、コーポレートが近い距離感です。どちらが「成長できる」かではなく、自分の性格に合う方を選ぶ考え方です。向き不向きの切り口はベンチャーに向いてる人・向いてない人、新卒が自分で判断する4つの軸でも整理しています。

切り口2:数字で評価されるか、質で評価されるか

  • 数字で評価されやすい職種:営業(受注金額、商談数)、マーケティング(獲得リード数、CV率)、カスタマーサクセス(継続率)
  • 質で評価されやすい職種:エンジニア、デザイナー、コーポレート、事業企画

数字で評価される職種は、目標達成が可視化される分、達成感を得やすい一方で、未達が続いたときの負担も大きくなりやすい傾向があります。質で評価される職種は、評価軸の言語化が難しく、評価する側のスキルが問われます。質で評価される職種を選ぶなら、育成の仕組みが整っているかをベンチャーの教育体制はどうなっているか、研修がない会社と育つ会社の違いで確認しておくと、入社後の立ち上がりに差が出ます。

切り口3:キャリアの汎用性

職種他業界・他社への転用のしやすさ
営業高い(他業界への転用例が多い)
エンジニア高い(技術スキルは会社をまたいで持ち運べる)
マーケティング中~高(デジタル広告・SEOのスキルは転用しやすい)
カスタマーサクセス中(職種自体が新しく、転用先の受け皿が広がり始めている段階)
コーポレート中(経理・法務は資格と結びつけると持ち運びやすい)
事業企画中(会社ごとに業務範囲が違い、言語化しづらい)
デザイナー高(ポートフォリオで実力を示しやすい)

キャリアの汎用性が高いほど、1社目を離れたときに次を見つけやすくなります。ただし、1社目で深く何かを成し遂げた経験は、どの職種でも評価されるため、職種の汎用性だけでは判断しきれない面もあります。1社目をどう選ぶかはベンチャーで成長できるのは本当か、新卒が伸びる会社と伸びない会社の差でも整理しています。

ベンチャーの配属はどう決まるか、新卒の希望の伝え方

職種が決まる仕組みは、採用方式によって変わります。応募前にどちらに該当するかを確かめることが、配属の希望を伝える準備の第一歩です。

職種別採用と総合職採用の違い

採用方式応募のときに決めること配属が決まる時期ベンチャーでの頻度
職種別採用応募時点で職種を選ぶ選考段階で確定多い
総合職採用職種を決めずに応募入社後に配属大手に多い
コース別採用文系/理系など大枠で応募入社直前~入社直後中程度

少人数の組織では、採用時点で職種枠を先に決めておく会社があります。採用計画の段階で配属先が決まっているほうが、入社後の受け入れ体制を整えやすいためです。採用ページで「エンジニア職」「ビジネス職」のように職種が分かれていれば職種別採用、「新卒総合職」でまとめられていれば総合職採用の可能性が高くなります。会社によって方式が異なるため、応募前に採用ページで方式を確かめることが前提になります。

新規学卒者を雇用した事業所のうち、どの職種で新卒を採用しているかの実態は、厚生労働省の調査でも確認できます(厚生労働省「若年者雇用実態調査」(新しいタブで開きます)。常用労働者5人以上を雇用する事業所を対象にした調査)。業界や事業所規模によって新卒を受け入れている職種に差があるため、応募する会社の採用ページで具体的な職種の記載を確かめます。

新卒の配属が決まる3つの要素

総合職採用の場合、配属は入社後に決まります。本人の希望のほか、次の3つが影響する傾向があります。

要素内容
事業計画新規事業の立ち上げや、既存事業の拡大で人員が必要な部署が優先される
採用背景「エンジニアを◯人増やす」など、採用の時点で枠が決まっている場合は、そこから動かしにくい
適性診断選考過程での適性検査、面接官の見立てで判断される

「本人の希望だけで決まる」会社はほとんどありません。希望が通りやすいかは、採用ページで職種・配属のモデルが具体的に書かれているかで判断できます。「複数の職種を経験できる」「本人の希望を聞いて配属を決める」とだけ書かれている場合、具体例が示されていないこともあるため、面接で実例を聞いて確かめます。

配属希望の伝え方、面接の前に準備するもの

職種別採用の場合、応募時点で職種を選ぶため、志望動機で「なぜその職種か」の説明が中心になります。総合職採用の場合は、面接のどこかで配属希望を聞かれます。次の3点を準備しておきます。

  • 第1希望・第2希望の職種:1つに絞ると、理由が通らなかったときに退場が早まる。2~3つに広げる
  • 希望理由の根拠:学生時代の経験・やってみた仕事・インターンでの気づきなど、具体的な出来事を1つ添える
  • 他の職種になった場合の受け止め:「希望以外に配属されたら辞める」と受け取られる言い方を避ける。他の職種でも学べることを言語化しておく

希望の伝え方は、面接のタイミングで聞かれる場合と、ESの時点で聞かれる場合があります。ESの時点で希望が記載されると、以降の面接の展開が変わるため、応募の前に自己分析を済ませておくことが準備になります。自己分析の進め方は自己分析のやり方、28卒ベンチャー志望が最初にやる5つの手順と使い分けで整理しています。

就活生

職種は決まっていないのですが、ベンチャーを受けていいんでしょうか。総合職ならいいとしても、職種別採用だと応募の段階で絞らないといけない気がして動けません。

ベンチャールーキーズ編集部

職種が決まらないままでも、ベンチャーを受けること自体に問題はありません。ただ、職種別採用の会社に応募する場合は、応募の時点で職種を選ぶ必要があります。選ぶ助けになるのは、本記事の切り口(顧客との距離/評価のされ方/キャリアの汎用性)で候補を2~3つに絞ってから、それぞれの職種で働くイメージを採用ページ・社員の記事などで具体化することです。

ベンチャーでは、少人数で動くため、入社後に別の職種を兼ねるケースもあります。入社時の職種が、そのまま将来のキャリアを決めるとは限りません。応募前に職種を1つに絞り切る必要はなく、「この2~3つのどれかで働きたい」の状態で選考に進むことができます。

職種を絞り切れないまま応募していいか、整理の仕方を一緒に確かめられます

ケース別:文系・理系・経験なしで職種を狙うには

職種によって、応募時点で求められる準備が変わります。自分の状況から考えて、どの職種が応募しやすいかを整理します。

文系の場合

文系から応募しやすい職種は、営業・マーケティング・コーポレート・カスタマーサクセス・事業企画です。デザイナーも、独学で作ったポートフォリオがあれば応募可能なことが多くなります。エンジニアも、応募時点でプログラミング学習の経験と成果物があれば、文系からでも採用される会社があります。採用ページに「文系出身エンジニアの入社実績」が書かれているかを確認します。

理系の場合

理系から応募しやすい職種は、エンジニアに加えて、営業・マーケティング・事業企画も含まれます。研究で培った数値の扱いや、論理立てて説明する力は、営業・事業企画でも評価されます。理系で、研究テーマと直接の関係がない職種に応募する場合は、志望動機で「なぜこの職種か」の説明が丁寧になります。研究のどの部分が、応募する職種に活きるかを言語化して準備します。

経験がない場合(学生時代に特別な活動がない)

学生時代に特別な活動がなくても、ベンチャーの新卒採用に応募できる職種は多くあります。授業・アルバイト・サークル・部活動のどれかから、「何に困り、どう動いたか」を1つ取り出せれば、ガクチカとして成立します。ガクチカの書き方はベンチャーのガクチカの書き方と例、大手向けと変えるべき3つの評価軸で整理しています。

経験が少ない人がエンジニア・デザイナーに応募する場合は、応募前に成果物を作る時間が必要になります。他の職種(営業・マーケティング・コーポレートなど)であれば、特別な成果物がなくても応募できる会社が多数あります。

ベンチャーの職種は大手と何が違うか

職種名が同じでも、ベンチャーと大手では仕事の進め方や配属の仕組みが変わります。採用情報を読み比べるときは、名称だけで判断せず、業務範囲・配属の固定度・兼務の有無の3点で見比べると違いが見えやすくなります。

業務範囲・配属固定度・兼務の違い

観点ベンチャー(少人数組織)大手
業務範囲一人が受け持つ範囲が広くなりやすい(例:マーケ職が広告運用とイベント企画の両方)分業が進み、1領域に集中しやすい
配属の固定度職種別採用で募集し、応募時点で職種が固まる会社が目立つ総合職採用の会社が多く、入社後の研修を経て配属が決まるケースが見られる
兼務の有無役割をまたいで動くことがある(営業+カスタマーサクセスなど)兼務は少なく、職種内でステップを踏む

大手と比べたときに、新卒が意識したいこと

  • 業務範囲が広い=自分で手を伸ばせる反面、独学の負担も大きい:教える人数が限られる環境では、学びの一部を自力で取りに行く姿勢が求められます。ベンチャーの教育体制はどうなっているか、研修がない会社と育つ会社の違いにあるとおり、研修の有無と育成の仕組みで会社差が出ます
  • 配属の固定度が高い分、応募時の職種選びが重要:ベンチャーで職種別採用に応募する場合、入社時の職種から長く育てる会社も多いため、応募前に自分の希望を言語化しておくことが鍵になります
  • 大手との二択で迷うなら、職種単位で比べる:会社の規模だけで決めず、「同じ職種で見たときのベンチャーと大手の違い」を比較すると判断材料が増えます。詳細はベンチャーと大手はどっちがいいか、新卒の1社目を決める判断の順番で整理しています

ベンチャーは「若手に裁量」とまとめて語られがちですが、職種によって裁量の中身は変わります。営業なら担当顧客の数と裁量、エンジニアなら技術選定の裁量、マーケティングなら予算と施策の裁量、というように、同じ裁量という言葉でも中身は職種ごとに違います。採用ページでは、職種ごとに「新卒が入社後1年で任される範囲」を具体的に確かめます。

よくある失敗と対策

次の4つは、職種選びでつまずきやすいポイントです。応募の前に自分の状況と照らします。

  • 職種名の違いだけで会社を比べる:A社の「カスタマーサクセス」とB社の「カスタマーサクセス」が同じ仕事とは限りません。採用ページの職種説明にある「新卒入社の社員の1日のスケジュール」「入社後の業務の変化」を読み、カジュアル面談で「入社後1年の社員は何をしていますか」を聞きます
  • 第1希望だけ強く伝えて他を閉じる:第1希望の枠が埋まっていた場合、他の選択肢を話さなかったことで印象が悪くなります。第2希望・第3希望の理由も用意し、「◯職種が通らなかったときはどうしますか」の質問に備えます
  • 職種を決めずに「成長できる会社」で選ぶ:成長の中身が人によって違うため、入社後に「思っていた成長とは違う」と感じやすくなります。職種を2~3に絞ってから会社を選ぶほうが、ミスマッチが減りやすい傾向があります
  • 「職種は変えやすい」を信じて選ぶ:採用担当が「職種は入社後に変えられます」と言っていても、実際に職種を変えた新卒がどのくらいいるかは別の話です。「新卒入社後に職種を変えた人は、何年目にどのくらいいますか」を面談で聞き、実例が出てこない場合は言葉通りに受け取らないほうが安全です

入社前のチェックリスト(応募直前の確認用)

  • 応募しようとしている会社の採用方式(職種別/総合職/コース別)を確認した
  • 第1希望の職種で、採用ページに具体的な業務内容が書かれていることを確認した
  • 第2希望の職種も、応募時点で候補として挙げられる状態になっている
  • 希望の職種で「新卒入社の社員の1日のスケジュール」を確認した(または面談で聞いた)
  • 自分の経験と、希望する職種の仕事内容の接点を1つ以上言語化できる

よくある質問

新卒でベンチャーの職種は何種類ありますか

本記事では、営業/マーケティング/エンジニア/コーポレート/カスタマーサクセス/事業企画・経営企画/デザイナー・クリエイティブの7つに整理しました。会社ごとに職種の呼び名や細かい区分は異なります。採用ページを見ると「ビジネス職」「エンジニア職」の2区分でまとめている会社もあります。

職種別採用と総合職採用、どちらがベンチャーに多いですか

ベンチャーでは職種別採用で募集する会社が目立ちます。少人数の組織では、採用計画の段階で職種枠を決めておくほうが受け入れ体制を整えやすいためです。採用ページで職種ごとに募集要項が分かれていれば職種別採用、「新卒総合職」でまとまっていれば総合職採用の可能性が高くなります。応募の前に確認します。

ベンチャーの配属は入社前に決まりますか

職種別採用では、選考段階で配属される職種が確定します。総合職採用では、入社後の研修を経て配属が決まる会社が多くなります。コース別採用(文系/理系など大枠で分ける方式)では、入社直前~入社直後に配属が決まります。採用方式によって、入社前に確定する範囲が違います。

新卒で入社した職種は、いつから変えられますか

会社によります。入社後の数年で公募制の異動が使える会社もあれば、職種を変えた前例が社内でほとんどない会社もあります。採用時点で「職種は変えられます」と言われても、変えた実例が社内で何人いるかを確かめないと、言葉通りに受け取れません。カジュアル面談で、職種を変えた新卒入社者の人数を聞くことが準備になります。

文系でもエンジニアに応募できますか

応募は可能な会社があります。ただし、応募時点でプログラミング学習の経験と成果物(個人で作ったサービス、GitHubの公開リポジトリ、スクール修了証など)を提示することを前提にしていることが多くなります。文系出身エンジニアの入社実績が、採用ページに書かれているかを確認します。

営業に配属されるのが不安です。どう考えればいいですか

営業の実態は会社によって大きく違います。電話件数、商談の進め方、評価の指標、受注までの期間などが会社ごとに異なるためです。「営業=きつい」と一括りにせず、応募する会社の営業スタイルを採用ページとカジュアル面談で具体化すると、不安の中身が整理できます。

マーケティング職は新卒で就けますか

就けます。ベンチャーのマーケティング職は、新卒採用の枠を設けている会社があります。ただし、エンジニアと同じく、応募時点でブログ運営・SNS運用・広告運用などの経験を示せると選考が進みやすい傾向があります。経験がない場合は、志望動機で「学習を始めている事実」を具体化します。

カスタマーサクセスは新卒から任せてもらえますか

SaaS企業では、新卒から直接配属する会社が見られます。営業経験が後からでも積める会社もあれば、まず営業を経験してからカスタマーサクセスに異動する会社もあります。採用ページで新卒配属の実績が書かれているかを確認します。

デザイナーは文系でも採用されますか

採用されます。応募時点で、ポートフォリオ(過去の作品集)の提示が求められるため、独学・スクール・個人制作のいずれかで作品を用意しておきます。文系・理系の区分よりも、作品の質と、デザインを言葉で説明できるかが評価の中心になります。

希望の職種が通らなかったら、入社をやめた方がいいですか

即断は避けたほうが安全です。配属された職種で経験を積んでから、別の職種に異動する選択肢もあります。入社をやめるかの判断は、「希望職種が通らなかった」単体ではなく、「その会社の他の魅力(事業・社員・成長環境)とのバランス」で決めます。内定承諾で迷ったときの考え方は内定承諾で迷うときの判断順、承諾・保留・辞退の決め方と伝え方で整理しています。

ベンチャーでは、入社後に複数の職種を兼ねますか

少人数の組織では、営業とマーケティングを一人が兼ねる、エンジニアとデザイナーが同じチームで動く、といった横断的な動きが見られます。会社の規模が大きくなると、職種の線引きがはっきりしてきます。入社時の規模感によって、兼ねる範囲が変わります。

新卒で就ける職種が少ない会社は避けた方がいいですか

職種の数が少ないこと自体は、避ける理由にはなりません。1つの事業に集中している会社は、職種が絞られる分、担当する領域が深くなる傾向があります。むしろ「何でもできる」と書かれている会社のほうが、具体性が足りないケースもあります。採用ページで職種が1~2に絞られている場合は、その職種の仕事内容が具体的に書かれているかを確かめます。

まとめ

ベンチャーの新卒で就ける職種は7つに整理できます。応募前に職種別採用か総合職採用かを確かめ、第1~第3希望を準備しておくことが、配属希望を伝える準備になります。職種の違いは、顧客との距離・評価のされ方・キャリアの汎用性の3つの切り口で整理すると、自分の性格と合わせやすくなります。

  • 新卒で就ける職種は、営業/マーケティング/エンジニア/コーポレート/カスタマーサクセス/事業企画・経営企画/デザイナー・クリエイティブの7つ
  • ベンチャーは職種別採用が中心。応募前に採用ページで方式を確かめる
  • 配属は、本人の希望・事業計画・採用背景・適性診断で決まる。希望だけでは決まらない
  • 面接の前に、第1~第3希望の職種と、それぞれの理由を言語化しておく
  • エンジニア・デザイナーは応募時点で成果物の提示が必要なことが多い。それ以外の職種は、学生時代の経験から接点を言語化できれば応募可能

次のアクション:

  • 気になる職種が3つ以上あれば、本記事の切り口で2つに絞る
  • 応募を考えている会社の採用ページで、採用方式を確認する
  • 第1希望の職種の、入社後1年の業務内容を具体化する

関連記事:

運営:株式会社ヘルスベイシス/ベンチャールーキーズ編集部

ファーストキャリア企業の見極め入社後のリアル

ベンチャールーキーズ編集部
公的機関や調査会社が公表しているデータをもとに記事を作成しています。ES添削・面接対策などの相談には、新卒採用の選考に携わってきたメンバーが対応します。

関連記事

無料面談を申し込む