面談を申し込む

TOP > 記事一覧 > ベンチャーを知る > 新卒エンジニアがベンチャーに未経験から入るには、準備と選考の順番

ベンチャーを知る

新卒エンジニアがベンチャーに未経験から入るには、準備と選考の順番

公開 この記事は約19分で読めます

新卒エンジニアがベンチャーに未経験から入るとは、応募できる会社を選び、学習と制作物・長期インターンを積んで技術選考に臨むことです。準備の順番と選考で見られることを公的データで整理します。

先に結論

  • 対象は、ベンチャー企業でエンジニアとして働きたい就活生のうち、プログラミングの実務経験がない人です。学部・学科は問いません
  • ベンチャーのエンジニア採用は、独学・長期インターン・スクールの3つのルートから応募にたどり着く形が中心です。半年~1年の準備期間を取る人が多く、応募までの期間と到達レベルは志望職種で変わります
  • 情報通信業の新規大卒就職者の3年以内離職率は27.2%で全産業平均の33.8%より低いですが、事業所規模が小さいほど離職率は上がる傾向があります(厚生労働省・令和4年3月卒業者)。会社ごとの見極めは必要です
  • 準備で学ぶ範囲は、Web系フロント・Web系バックエンド・モバイル・データ/機械学習の4領域で異なります。志望職種を先に決めて、学習を分岐させるのが近道です
  • 選考では、コーディングテスト・ポートフォリオ・技術面接の3つが見られます。コーディングテストが無い会社でも、ポートフォリオと技術面接でコードや設計の経験を聞かれるため、制作物を1つ以上作ってから応募するのが安全です

この記事で分かること

  • ベンチャーのエンジニア採用の実態(求人の形・業界統計から見える傾向)
  • 未経験から新卒エンジニアになる3つのルートと、応募までの目安期間
  • 学ぶ範囲は志望職種で変わる、4つの技術領域の分岐
  • 選考で見られる3つのこと(コーディングテスト・ポートフォリオ・技術面接)
  • 大手のエンジニア採用と変わる3つのこと
  • 文系未経験・情報系学部・独学中心の3ケースの進め方
  • よくある失敗と、面接前のチェックリスト

自分の学部・スキルから、どのルートで準備を進めるのが向いているかを一緒に整理できます

新卒エンジニアの採用はベンチャーでどうなっているか、業界の実態

結論:ベンチャーの新卒エンジニア採用はありますが、会社によって応募要件・採用枠の形が大きく異なります。公開されている統計と求人の呼び方から、業界の実態を整理します。

情報通信業の離職率は全産業平均より低い

ベンチャーのうちIT領域が多く属する情報通信業は、厚生労働省の調査では3年以内離職率が全産業平均より低い業界です。

産業新規大卒就職者の3年以内離職率
全産業平均33.8%
情報通信業27.2%
製造業20.6%
宿泊業・飲食サービス業55.4%
生活関連サービス業・娯楽業54.7%

出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」(新しいタブで開きます)(令和7年10月24日公表)。令和4年3月卒業の先輩世代の数値で、28卒自身の数値ではありません。産業分類は日本標準産業分類の大分類で、情報通信業にはIT・通信・放送・出版などが含まれます。

情報通信業全体の数値であり、「ITベンチャー」や「エンジニア職」だけの数値ではありません。ベンチャー単体を切り出した公的データはなく、情報通信業の数値は参考値です。離職率の読み方はベンチャーの離職率はどう見るか、公的データの読み方と面接で聞く方法で詳しく整理しています。

事業所規模が小さいほど離職率は上がる

同じ調査の事業所規模別では、小さい事業所ほど離職率が高くなります。ベンチャーで働くエンジニアの実態を考えるときに、合わせて見ておきたい数値です。

事業所規模(従業員数)新規大卒就職者の3年以内離職率
1,000人以上27.0%
500~999人31.5%
100~499人33.9%
30~99人41.9%
5~29人52.0%
5人未満57.5%

出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」(新しいタブで開きます)。「事業所」の規模であって企業全体の規模ではなく、大企業の小さな支店も「5~29人」に入ります。

アーリー期のベンチャーは数十人~百人規模の事業所に当たることが多く、産業の数値(27.2%)と規模別の数値(30~99人なら41.9%)の両方を見てから判断するのが安全です。入社後のリアルはベンチャー新卒1年目で起きること、仕事・研修・働き方・壁を解説にまとめています。

ベンチャーのエンジニア採用枠の形

ベンチャーの採用ページを複数見ると、新卒エンジニアの募集枠は次の形で用意されていることが多くあります。会社によって呼び方は変わりますが、応募時の判断材料として押さえておきます。

  • 職種別の新卒エンジニア職:フロントエンド・バックエンド・モバイル・データなど領域が明示される
  • 総合エンジニア職(配属は内定後):入社後の研修を経て配属が決まる形
  • ポテンシャル採用枠(未経験可):学習経験や制作物を評価し、入社後に教育する前提の枠
  • 長期インターン経由の採用:長期インターン中の活躍を見て新卒内定を出す形

「未経験可」と書かれていても、応募時点で基本的な学習経験や制作物を求める会社が多い点は、公開求人を複数見ると共通して読み取れます。応募前に、各社の採用ページで「応募資格」「選考プロセス」の記載を直接確認してください。

就活生

ベンチャーは即戦力が求められるイメージがあり、未経験の自分には応募できる会社がないのではないかと思っています。

ベンチャールーキーズ編集部

「ベンチャーは即戦力が求められる」と聞いて、未経験では応募できないと決めつけてしまう就活生がいます。実態はそうとは限らず、ポテンシャル採用の枠や、長期インターンから内定につなげるルートを公開している会社があります。

ただし、採用枠の形は会社ごとにばらついています。会社名のイメージや「ベンチャー=即戦力」の一般論ではなく、各社の採用ページを一次情報として確認するのが先です。応募要件に「プログラミング学習経験」や「ポートフォリオ提出」が明記されているかどうかで、準備期間と到達レベルを逆算できます。

志望企業の求人を一緒に見ながら、未経験でも応募できる枠と、応募までに必要な準備量を整理できます

未経験から新卒エンジニアになる3つのルート

結論:未経験から新卒エンジニアを目指すルートは、独学・長期インターン・スクールの3つに整理できます。どのルートも、応募までに1つ以上の制作物を作る点は共通しています。

ルート1:独学で学んで応募する

書籍・オンライン学習サービスで学び、個人で制作物を作って応募するルートです。費用は書籍代やサーバー代など数万円で収まることが多く、時間を自分で管理する前提になります。

  • 期間の目安:半年~1年。大学1~2年のうちに始めて3年の夏までに制作物を1つ以上作る人が多い
  • 到達レベル:言語の基本文法、1つ以上のフレームワーク、Gitの基本、デプロイ経験
  • 向く人:自分で学習計画を立てて継続できる人、長期インターンや有料スクールに時間・費用を割きにくい人

独学の場合、学習の進度を客観的に測るものがないため、情報処理技術者試験(IT パスポート試験・基本情報技術者試験)の学習範囲を目安に使う方法があります。

ルート2:長期インターンで実務経験を積む

ベンチャーや受託開発の会社で、週2~5日のペースで実務に携わるルートです。学んだ内容を実務のコードで確かめられるため、応募時のアピール材料になりやすい形です。

  • 期間の目安:3カ月~1年以上。応募までに最低限の学習(HTML/CSS/言語の基本)を終えてから始める形が多い
  • 到達レベル:チーム開発の経験、コードレビューの経験、本番環境へのリリース経験
  • 向く人:手を動かして学ぶのが得意な人、通える距離に長期インターン先がある人(オンライン可の会社も増えている)

長期インターンの選び方・面接の進め方は長期インターン面接で受かるには、見られる3軸と準備の順番の整理に詳しくまとめています。インターンそのものの意味の見方はベンチャーの長期インターンは意味ないか、就活につながる人の4つの違いを合わせて読んでください。

ルート3:スクール・資格を使って応募する

有料のプログラミングスクールやオンライン講座を使い、カリキュラムに沿って学ぶルートです。費用は数万円~数十万円の幅があり、学校ごとに内容・サポート体制が異なります。

  • 期間の目安:3カ月~半年の集中型が多い
  • 到達レベル:カリキュラム次第で変動。チーム開発の演習が組まれているスクールもある
  • 向く人:独学で止まった経験がある人、カリキュラムに沿って学ぶのが向いている人

資格は応募の必須条件ではないケースが多いものの、学習範囲の目安として挙げられる試験があります。

出典:情報処理推進機構(IPA)情報処理技術者試験(新しいタブで開きます)。両試験ともIPAが実施する国家試験で、エンジニアの学習範囲を測る公的な指標として使えます。

学ぶ範囲は志望職種で変わる、4つの技術領域の分岐

結論:準備で学ぶ範囲は、志望職種によって4つの領域に分岐します。どの領域を選ぶかで、使う言語・学習の優先順位が変わります。

厚生労働省編職業分類(令和4年改定)では、ソフトウェアに関わる職種は中分類「情報処理・通信技術者」の中にまとまっています(JILPT 厚生労働省編職業分類(新しいタブで開きます))。この分類をベンチャーの求人に当てはめると、新卒で応募しやすい領域は次の4つに整理できます。

領域主に使う言語の例学習の優先順位(例)ベンチャーで多い職種名の呼び方
Web系フロントエンドHTML・CSS・JavaScript・TypeScriptHTML/CSS → JavaScript → フレームワーク(React など)フロントエンドエンジニア
Web系バックエンドRuby・Python・Go・PHP・Node.js など言語の基礎 → データベース(SQL) → Web APIサーバーサイドエンジニア・バックエンドエンジニア
モバイルSwift・Kotlin・Flutter・React Native言語の基礎 → UI実装 → 端末固有の仕様iOSエンジニア・Androidエンジニア
データ・機械学習Python・SQL・RSQL → Python → 統計の基礎データエンジニア・機械学習エンジニア

出典:領域の分け方は厚生労働省編職業分類の中分類「情報処理・通信技術者」をもとにした整理です。使う言語の例・学習の順番は、公開されている新卒エンジニア採用ページで募集要件として挙げられている内容を編集部でまとめたもので、特定の会社の採用基準を示すものではありません。

最初に全領域を学ぼうとしないのが近道です。志望する会社の求人を2~3社見て、繰り返し出てくる言語・フレームワークから手をつけると、学習が実務の形で評価されやすくなります。領域ごとの特徴の見方はベンチャーの職種一覧、新卒で就ける7つの仕事と配属が決まる仕組みも参考になります。

Web系(フロント・バックエンド)が未経験から入りやすい理由

4領域のうち、Web系(フロントエンド・バックエンド)が未経験から応募しやすい傾向があります。理由は3つです。

  1. 教材の数が多い:オンライン学習サービスの講座数、技術書の冊数とも、他領域より多い
  2. 制作物を作りやすい:個人のWebサイトやWebアプリとして公開でき、ポートフォリオにそのまま使える
  3. ベンチャーの採用枠が多い:SaaSや自社サービスを運営する会社では、Web系エンジニアの新卒採用枠が複数ある場合がある

SaaSベンチャーの働き方の実感はSaaSベンチャーに新卒で就職するとは、仕事内容と向いている人の3つの軸にまとめています。

モバイル・データ系は、志望の背景を言語化しておく

モバイルやデータ・機械学習は、Web系に比べると未経験者向けの採用枠が少ないことがあります。志望する場合は、なぜその領域を選んだのかを言語化できる状態で応募準備を進めます。

  • モバイル志望:使っているアプリへの関心、スマートフォン固有の体験への興味
  • データ・機械学習志望:統計・数学への適性、業務での意思決定にデータを使うことへの関心

ベンチャーのエンジニア選考で見られる3つのこと

結論:ベンチャーのエンジニア選考では、コーディングテスト・ポートフォリオ・技術面接の3つが見られます。会社ごとに重みは変わりますが、未経験者の場合はポートフォリオと技術面接の両方で、学習と制作の経験が確認されます。

コーディングテスト・技術課題の形

実装力を測る選考です。会社によって課題の形はいくつかに分かれます。

  • オンラインテスト型:制限時間内にアルゴリズム問題を解く形。情報処理技術者試験の基礎と重なる領域が出ることがある
  • 持ち帰り課題型:数日の期間で小規模なWebアプリを作って提出する形
  • ペアプログラミング型:面接官と一緒にその場でコードを書く形

未経験者を対象にする会社では、コーディングテストを行わず、ポートフォリオと技術面接のみで判断するケースもあります。応募前に、各社の採用ページで選考プロセスを確認してください。

ポートフォリオで見られる観点

未経験の新卒エンジニア選考では、ポートフォリオ(自作の制作物)が実質的な評価軸になることがあります。見られやすい観点は4つです。

  1. 動くものを作り切れるか:学習の途中で止まらず、公開まで到達しているか
  2. なぜ作ったかを説明できるか:仕様の判断・技術選択の理由を話せるか
  3. コードが読める状態か:命名・構造・コメントが整理されているか
  4. チームで使う道具を触れているか:Git・GitHubの操作、READMEの書き方

ポートフォリオは1つを深く作り込む方が、複数を浅く並べるより評価されやすい傾向があります。採用側の視点からも、作り切った経験の有無が重視されるためです。

技術面接・カルチャー面接の見られ方

技術面接では、ポートフォリオの説明・学習の進め方・躓いたときの対処が聞かれます。カルチャー面接では、志望動機やチームで働く姿勢が確認されます。

面接の種類主に聞かれること準備で見ておくこと
技術面接ポートフォリオの技術選択・つまずき対応・学習計画制作物のソース・設計の意図を自分の言葉で説明
カルチャー面接志望動機・将来像・チームで働く姿勢会社のミッション・エンジニア組織の文化
社長面接・最終面接入社意欲・事業への理解事業内容・ユーザー・直近の資金調達

ベンチャーの面接の進み方・質問の型はベンチャー面接で聞かれる質問と答え方、評価軸から逆算する準備の順番にまとめています。

大手と変わる3つのこと、ベンチャーのエンジニア採用の特徴

結論:ベンチャーのエンジニア採用は、大手と比べて配属確定の時期・使う技術・教育の濃淡で違いがあります。どちらが良いかではなく、自分の志向と合うかで選びます。

違い1:配属確定の時期が早い

大手では「総合職エンジニア」として採用し、入社後の研修を経て配属が決まる形が目立ちます。ベンチャーでは応募時点で領域(フロント・バックエンド・モバイルなど)を選び、配属前提で内定が出る形が多くなります。

  • 大手:入社後3~6カ月の研修を経て配属。領域変更の可能性もある
  • ベンチャー:選考時に領域を選ぶ。配属のミスマッチは起きにくいが、入社後の領域変更は会社と交渉が必要

違い2:使う技術の広がりと深さが異なる

ベンチャーでは、モダンな技術(新しい言語・フレームワーク・クラウドサービス)が使われる現場が多い傾向があります。領域は狭く、深く触ることが多い構造です。一方の大手では、既存システムを扱う現場も多く、使う技術の幅は広くなります。

  • 大手:レガシー技術からモダン技術まで広く触れる機会がある
  • ベンチャー:特定の領域の技術を深く触る。本番環境への変更が入社後数カ月で任されることもある

違い3:教育の濃淡が違う

大手では、新人研修期間が長く、ビジネスマナーから技術研修まで体系的に用意されていることが一般的です。ベンチャーでは、OJT(配属先で業務をしながら教わる形)が中心で、研修期間は短めです。

  • 大手:3~6カ月の集合研修+OJT
  • ベンチャー:1~2週間の導入研修+早期OJT。メンター制度を敷く会社もある

教育体制の見方はベンチャーの教育体制はどうなっているか、研修がない会社と育つ会社の違いで詳しく整理しています。

就活生

未経験の自分がベンチャーに入って、研修もないままいきなり実務に投げ込まれて潰れないか心配です。

ベンチャールーキーズ編集部

「研修がない=育たない」は必ずしも成立しません。配属前提で業務のサイクルに入れるため、OJTの中で成長の速度が上がるケースも多くあります。一方で、育成の体制が整っていない会社に入ると、教わる相手がおらず止まる経験をする人もいます。

事前の見極めのポイントは3つです。採用面談で①メンター制度・技術ブログ・社内勉強会の有無を聞く ②新卒エンジニアの定着状況を聞く ③入社後1~3カ月の過ごし方を具体的に聞く。会社によって答えに幅があり、「教育の濃淡を自分で測る」ために有効です。

ケース別の進め方(文系未経験・情報系学部・独学中心)

結論:準備のかけ方は、学部背景とこれまでの学習経験で変えるのが近道です。3つのケースで、進め方の分岐を整理します。

ケース1:文系未経験で始めるとき

プログラミングに触れた経験がない状態からの始め方です。学習期間を長めに取る前提で、ルートの組み立てを考えます。

  • 最初の1~3カ月:ITパスポート試験の学習範囲でITの全体像を把握。並行してHTML/CSS/JavaScriptの基礎を触る
  • 4~6カ月目:Web系の言語(Ruby・Python のいずれか)を1つに絞り、小さなWebアプリを作る
  • 6カ月目以降:長期インターンに応募するか、ポートフォリオを作り込む
  • 応募は3年の夏以降:早期選考に向け、少なくとも1つの制作物を公開した状態で応募準備

文系からITベンチャーに入る選択肢の整理は文系の新卒がITベンチャーで就ける職種、エンジニア以外の選び方と準備にまとめています。

ケース2:情報系学部で基礎がある人

大学の授業で基本情報技術者試験の範囲に触れている人の始め方です。基礎は押さえられているため、実装の経験をどう積むかが鍵になります。

  • 1~3カ月目:興味のある領域(Web系・モバイル・機械学習)を決め、1つのフレームワークを触る
  • 4~6カ月目:授業の範囲を超える制作物を作る。可能なら長期インターンに応募
  • 応募前:ポートフォリオと研究テーマ(ゼミ・卒業制作)を結びつけ、技術面接で話せる状態にする

ケース3:独学中心で進めてきた人

高校・大学1~2年のうちから独学でプログラミングに触れてきた人の進め方です。制作物はすでにあるケースが多いため、選考に合わせた見せ方を整えます。

  • 応募3~6カ月前:既存の制作物を見直し、READMEを整え、デプロイを再確認する
  • 応募2~3カ月前:技術面接で聞かれそうなポイントを言語化。「なぜその技術を選んだか」をメモに起こす
  • 応募時:ポートフォリオ・GitHub・技術ブログを揃え、応募先の採用ページで求められるフォーマットに合わせる

ベンチャーが新卒に求める姿勢はベンチャー新卒採用の理由と、入社後に期待される4つの役割と準備にまとめています。

よくある失敗と、面接前のチェックリスト

ベンチャーのエンジニア選考で、未経験の新卒がつまずきやすい失敗パターンを3つ整理します。

失敗パターン1:学習の幅を広げすぎてポートフォリオが作れない

複数の言語・フレームワークに手を広げて、どれも制作物まで到達しないパターンです。技術書を読み込んでも、応募時に見せる形がないと評価の材料にできません。

対策は、志望する会社の求人を2~3社見て、繰り返し登場する技術に絞ること。深くやるものを1つ決めてから、制作物を作り切る順番で進めます。

失敗パターン2:資格の勉強だけで応募してしまう

ITパスポートや基本情報技術者試験の合格をゴールにして、制作物を作らずに応募するパターンです。資格は学習範囲の目安にはなりますが、実装経験がないことは選考で見抜かれることが多くなります。

対策は、資格学習と並行して小さな制作物を作ること。手を動かした経験が面接の答えに反映されます。

失敗パターン3:ベンチャーの採用ページを読まずに応募する

「ベンチャー=未経験OK」の思い込みで応募要件を確認せず、書類で落ちるパターンです。会社によって応募要件は違い、「ポートフォリオ必須」「プログラミング学習経験1年以上」などの指定があることもあります。

対策は、応募前に各社の採用ページで①応募資格 ②選考プロセス ③過去の新卒入社者の学部・経験を直接確認すること。ベンチャーの会社情報の見方は非上場ベンチャーの業績や将来性の調べ方、新卒が入社前に見る5つの情報源が参考になります。

面接前のチェックリスト

  • ポートフォリオを1つ以上公開しているか(URLで共有できる状態か)
  • 制作物の技術選択の理由を自分の言葉で説明できるか
  • GitHub の操作(コミット・プルリクエスト)を触ったことがあるか
  • 志望する会社のサービスを実際に使ったことがあるか
  • エンジニア組織の情報(技術ブログ・社員のXや note)を1つ以上読んだか
  • 直近3~6カ月の学習計画を1~2分で話せる状態にあるか

よくある質問

文系学部でも新卒エンジニアとしてベンチャーに応募できますか

応募できる会社はあります。公開されている採用ページで「学部不問」「文系歓迎」と明記されている会社が複数あります。ただし、応募時点で学習経験や制作物が求められるケースが多く、文系・理系に関わらず準備は必要です。文系からの選択肢は文系の新卒がITベンチャーで就ける職種、エンジニア以外の選び方と準備にまとめています。

独学だけで応募しても大丈夫ですか、スクールに通うべきですか

独学だけで応募して内定を得る人もいます。選考で見られるのは学び方の経路ではなく、制作物と学習の継続性です。独学で止まった経験があるなら、スクールのカリキュラムに乗る方が進めやすいケースもあります。費用と学習時間のバランスで選びます。

どの言語から始めるのがよいですか

志望する会社の求人を見てから決めるのが近道です。言語に汎用の正解はありません。Web系なら JavaScript・Ruby・Python のいずれか、モバイルなら Swift か Kotlin、データ系なら Python・SQL を押さえると、求人の記載に重なりやすい選択になります。

応募までにどれくらい期間が必要ですか

学習経験の有無で変わります。目安は未経験から始める場合で半年~1年です。短期間(3カ月)のスクールに通う人もいますが、応募までに制作物を作る時間を確保できるかが鍵になります。

情報処理技術者試験の資格を取ったら選考で有利になりますか

応募の必須条件とされることは少ないものの、学習範囲の目安として評価されることはあります。資格だけで内定が決まるものではなく、制作物・技術面接の内容と合わせて見られます。

ベンチャーのエンジニア選考はコーディングテストが必須ですか

会社によります。未経験者を対象にする会社では、コーディングテストを行わずポートフォリオと技術面接だけで判断するケースもあります。応募前に各社の採用ページで選考プロセスを確認してください。

長期インターンは選考で見られますか

実務経験として評価の対象になるケースが多いです。特にベンチャーのエンジニア選考では、長期インターンでの業務内容・使った技術・担当した役割が技術面接で聞かれます。ただし、インターンに参加していることだけで内定が確約されるわけではありません。制度上の整理は文部科学省 大学等におけるインターンシップの推進(新しいタブで開きます)を参照してください。

ベンチャーの新卒エンジニアの初任給はいくらですか

会社によって幅があります。公的な一般統計はなく、各社の採用ページで公開されている金額が一次情報になります。応募前に、各社の採用ページで初任給・固定残業代の有無・賞与の有無を確認してください。年収の見方はベンチャーの年収は上がらないのか、昇給の仕組みと評価制度の見方で整理しています。

大手でエンジニア、ベンチャーでエンジニア、どちらが成長できますか

「成長」の中身で変わります。モダン技術を深く触りたい・配属前提で入社したい人はベンチャーが向きます。幅広い技術を広く触りたい・体系的な研修で基礎を固めたい人は大手が向きます。ベンチャーと大手はどっちがいいか、新卒の1社目を決める判断の順番で判断軸を整理しています。

内定時期は大手より早いですか

早期の内々定が出るケースがあります。ベンチャーでは3年の夏~秋のインターンから早期選考に移る会社があり、4年の春までに内々定(正式な内定日より前に出る、内定の約束)が出ることもあります。政府の日程ルールでは、正式な内定日は卒業年度の10月1日以降とされています。日程の原則は内閣官房「2027年度卒業・修了予定者の就職・採用活動日程に関する考え方」(新しいタブで開きます)で確認できます。早期選考の動き方はベンチャーの早期選考はいつから何をするか、動き出しと準備の順番にまとめています。

まとめ

新卒エンジニアがベンチャーに未経験から入るとは、学部・経験の有無に関わらず応募できる会社を選び、学習・制作物・インターンを積んで技術選考に臨むことです。半年~1年の準備期間を取り、1つの制作物を作り切ってから応募するのが近道です。

  • 情報通信業の離職率は全産業平均より低い(27.2% < 33.8%)が、事業所規模が小さいほど離職率は上がるため会社ごとの見極めが必要
  • 準備は独学・長期インターン・スクールの3ルート。応募までに1つ以上の制作物を作る点は共通
  • 学ぶ範囲は Web系フロント・バックエンド・モバイル・データの4領域で異なる。志望職種を先に決めて学習を分岐させる
  • 選考はコーディングテスト・ポートフォリオ・技術面接の3つが見られる。未経験者はポートフォリオと技術面接の両方で学習経験と制作経験を聞かれる
  • 大手との違いは配属時期・使う技術・教育の濃淡。志向と合うかで選ぶ
  • ケース別の進め方は、文系未経験なら学習期間を長めに、情報系学部なら実装経験を厚く、独学中心なら見せ方の整え方に注力する

次のアクション:志望する会社の採用ページを2~3社開き、応募要件の中で繰り返し出てくる言語・フレームワークを書き出すところから始めてください。関連する判断軸はベンチャーに向いてる人・向いてない人、新卒が自分で判断する4つの軸でも整理しています。

運営:株式会社ヘルスベイシス/ベンチャールーキーズ編集部

インターン企業の見極め入社後のリアル

ベンチャールーキーズ編集部
公的機関や調査会社が公表しているデータをもとに記事を作成しています。ES添削・面接対策などの相談には、新卒採用の選考に携わってきたメンバーが対応します。

関連記事

無料面談を申し込む