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企業の選び方

新卒の同期が少ない会社に入るのはありか、ベンチャーで判断する5つの軸

公開 この記事は約16分で読めます

新卒の同期が少ない・いない会社に入るのはありか。業務の中身・育成の仕組み・相談体制を公開情報と制度から確かめるための判断軸と手順を、ベンチャー志望の就活生向けに整理します。周りが大手を勧めるなかで決めかねている人に向けた内容です。

先に結論

  • 新卒の同期が少ない会社は、ベンチャー・スタートアップの採用規模では珍しくない選択肢です
  • 「同期が少ない」ことそのものではなく、配属・育成・相談先・情報開示の中身で判断してください
  • 若者雇用促進法に基づき、企業に新卒採用者数・離職者数・平均勤続年数などを聞ける仕組みがあります
  • 事業所規模が小さいほど3年以内離職率は高くなる傾向があり(厚生労働省の2022年3月卒データ)、入社前の情報収集で差が出ます
  • 相談相手の設計(メンター・直属上司・社外の面談)を入社前に確かめた人は、入社後の不安を小さくしやすいです

この記事で分かること

  • 新卒の同期が少ない・いない会社の規模感と、ベンチャーで多い理由
  • メリットとデメリットを、採用規模別の数字と制度でそろえて見るやり方
  • 公開情報だけで同期の数と育成の仕組みを調べる手順
  • 大手・中小・スタートアップごとに判断軸を変える考え方
  • 入社後に困りやすい場面と、入社前にやれる備え

同期が少ない環境が自分に向くか、価値観の棚卸しからいっしょに整理できます。

新卒の同期が少ない会社とは、どの規模か

結論からいうと、新卒採用者数が1~数人の会社です。ベンチャー・スタートアップの採用規模ではよくあります。「同期ゼロ」は、新卒採用自体を毎年は行わないフェーズの会社に多く見られます。

中小企業・ベンチャーの区分と採用規模

中小企業の定義は中小企業基本法第2条(新しいタブで開きます)で、業種ごとの資本金または従業員数で決まっています。製造業その他は資本金3億円以下または従業員300人以下、サービス業は資本金5,000万円以下または従業員100人以下などです。「ベンチャー」「スタートアップ」には法律上の定義がありません。

採用規模は会社の総人数と連動しやすく、総従業員数が小さい会社では、採用ページや求人票上、新卒採用が毎年1~2人程度になったり、年度によって採用しないケースが見られます。中小企業庁の中小企業白書・小規模企業白書(新しいタブで開きます)(2026年版、2026年4月24日閣議決定)では、中小企業・小規模事業者の総数は依然として企業数の99.7%を占めると整理されています。

「同期ゼロ」で入社する3つのパターン

採用規模だけでなく、入り方によっても「同期がいない」状態は生まれます。公開情報と求人票から読み取れる主なパターンは次の3つです。

パターンどんな会社か事前に確かめたいこと
新卒採用を毎年は実施していない事業の立ち上げ期・組織拡大の時期によって採用の有無が変わる直近3年の新卒採用者数(職場情報の提供制度で請求可)
新卒採用はあるが人数が極めて少ない1~数人/年の採用枠。配属先ごとに1人になることが多い配属先部署の人数、年次の近い先輩の有無
業種・職種で「唯一の新卒」になるベンチャーの非主力部門・新規事業ラインに単独配属直属上司の経験、相談先の設計

出典:中小企業庁「中小企業・小規模企業者の定義(新しいタブで開きます)」、厚生労働省「若者雇用促進法に基づく職場情報の提供制度」(新しいタブで開きます)

ベンチャー・スタートアップは、事業の立ち上げや拡大のフェーズごとに必要な人材と人数が変わります。新卒の採用規模を一定に保たず、「今年は3人・来年は0人・再来年は5人」のように増減することがあります。採用の有無や人数はあとから結果論で見るしかなく、会社ごとに動き方が異なります。一方で、総人数が数十人の会社でも、採用担当を置き毎年同じ時期に数人を採る会社もあります。「同期が少ない=悪い」ではなく、その会社が人をどう増やしてきたかを直近3年くらいで見るほうが実態に近づけます。

新卒の同期が少ない会社に入るメリットと向く人

結論からいうと、配属先での関与の深さと意思決定への距離の近さが得やすい環境です。学生時代から自分で動いて物事を進めた経験がある人、相談相手を自分でつくるのが得意な人には向きやすいです。

得やすいものと向く人の像

同期が少ない環境で得やすいのは、次の3つです。

  1. 業務の幅:同期で分担する業務が、1人で受け持つ業務になります。範囲が広くなる分、仕事の全体像を早くつかめます
  2. 意思決定への距離:経営層や現場リーダーに直接相談する機会が増えやすくなります。承認までの階段が短くなります
  3. 固有の経験:同じ年次が少ない分、同じ仕事を複数人で経験した「比較しやすいサンプル」は得にくいですが、1人で深くやり切った実績が残ります

これらは「同期がゼロ」なら自動的に手に入るものではありません。配属先の仕事内容と、任せ方の方針で変わります。向きやすい人の像は次のとおりです。

  • 自分で次にやることを決めることに抵抗がない人(指示待ちだと空回りしやすい)
  • 不明点をその場で聞くことができる人(1人配属では相談を自分で始める必要がある)
  • 失敗して直す過程を言語化する癖がある人(まとまった研修を受けにくい分、独自の記録が成長の支えになる)
  • 大学時代に、組織の立ち上げ・運営・採用など、人を増やす側の経験がある人

このすべてを満たす必要はありません。「どれが自分に当てはまるか」の棚卸しから始めるのがおすすめです。向き不向きのさらに広い整理はベンチャーに向いてる人・向いてない人(新卒版)にまとめています。志向のざっくりした確認はベンチャー適性診断(14問・約3分)でも行えます。

就活生

同期が少ないほうが「取り合い」が起きなくて楽、という話も聞きます。でも1人で苦しくなったらどうすればいいんでしょうか。

ベンチャールーキーズ編集部

「取り合いがない=楽」とは限らず、むしろ任される範囲が広くなる場面も多くあります。苦しくなったときの備えとして入社前にできるのは、相談先が1本(直属上司のみ)になっていないかの確認です。メンター制度の有無、同じ職種の少し上の先輩の人数、社外のキャリア相談のルートがあるか。この3つのうち2つが欠けている場合は、入社後に自分で相談先を増やす想定で動いたほうが安全です。社内に相談ルートが見つからないときは、キャリア相談の場を外部で持っておくことも選択肢になります。

入社後に相談先が1本になるのが不安な人は、外部の相談ルートを早めに1つ持っておけます。

新卒の同期が少ない会社のデメリットと注意点

結論からいうと、研修・相談・比較の3つが細くなりやすい点に注意が必要です。入社前に確かめれば回避できる部分も多くあります。気をつけたい場面は次の3つです。

  • まとまった研修を受けにくい:新卒10人以上に対して行う導入研修は、同期が1~2人だと設計そのものが異なります。独学・OJT中心になりやすい
  • 横の相談相手ができにくい:同じ年次の相談相手は、新卒ならではの悩みを分かち合いやすい関係です。社内で見つからない場合、大学の友人や社外のつながりで補う必要があります
  • 自分の仕事を比べる基準がない:同期と比べるのではなく、半年前・1年前の自分と比べる視点が必要になります。同業の社外勉強会やコミュニティに参加して、同世代の動きを見る習慣があると偏りを減らせます

事業所規模別の離職率の数字

厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(新しいタブで開きます)」(令和4年3月卒業者、令和7年10月24日公表)によれば、大卒就職者の就職後3年以内の離職率は33.8%です。事業所規模別では次のとおりです。

事業所規模(従業員)大卒3年以内離職率
5人未満57.5%
5~29人52.0%
30~99人41.9%
100~499人33.9%
500~999人31.5%
1,000人以上27.0%

出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」報道発表資料(新しいタブで開きます)(令和7年10月24日公表、対象は令和4年3月卒業の大卒就職者)

  • 「事業所」の規模であって、企業全体の規模ではありません。大手の小さな支店も「5~29人」に入ります。「ベンチャーの離職率」を示すデータではありません
  • 2022年3月卒の数値であり、28卒・29卒の予測ではありません。先輩の数値として読んでください
  • 離職理由や、転職・無業の内訳は区別されていません

小さい事業所ほど早期離職の割合が高いのは事実です。ただし、その会社に合う人がきちんと残っている可能性もあり、「数字が高いから危ない」とは一言で言えません。退職の理由と、退職者の次の進路をどこまで追えるかが実態に近づく手がかりになります。大手との設計の違いを3つの項目で並べると次のとおりです。

項目大手の典型ベンチャーの典型
新卒同期の人数数十~数百人0~数人
導入研修の設計数週間~数か月の集合研修OJT中心・配属先の裁量
メンター制度全新卒に設定されやすい設定の有無が会社で分かれる

出典:企業ごとの設計差を踏まえた一般的な傾向で、公的統計の集計値ではありません。志望する会社の実際の運用は、各社の採用ページ・会社説明会・OB/OG訪問で確認してください。

公開情報だけで調べる4つの手順

結論からいうと、若者雇用促進法の職場情報・事業所規模別の離職率データ・企業の採用ページ・社員の口コミサイトを順に見るのが基本の流れです。4つを組み合わせると、同期の数と育成の実態を公開情報の範囲で確かめられます。

手順1:若者雇用促進法に基づく職場情報を請求する

青少年の雇用の促進等に関する法律(若者雇用促進法)(新しいタブで開きます)に基づき、新卒を対象とした募集・求人を行う企業には、求めがあった応募者などに職場情報を提供する義務があります(同法13条)。情報は3類型に分かれ、企業は各類型から1つ以上を提供することになっています。

類型情報の例
募集・採用に関する状況直近3事業年度の新卒採用者数・離職者数、平均勤続年数、研修の有無など
職業能力の開発・向上に関する取組研修、自己啓発支援、メンター制度の有無など
職場への定着の促進に関する取組月平均所定外労働時間、有給休暇の平均取得日数、育児休業取得者数など

出典:厚生労働省「職場情報の提供制度」(新しいタブで開きます)

  • 幅広い情報を提供するのは努力義務(法13条1項)で、求めがあれば3類型それぞれ1つ以上を提供する義務があります(同2項)
  • 全項目を出す義務まではありません。何を出せるかは会社によって幅があります
  • 「同期の人数」をそのまま答える仕組みではなく、新卒採用者数の過去3年を見て推定します

手順2:事業所規模別の離職率と比べる

直近3年の新卒採用者数と離職者数が出れば、そこから在籍の割合を自分で計算できます。会社全体の数値を、上記の事業所規模別の数値と比べると、小さい事業所の中では高いか低いかの位置づけを把握できます。

  • 業種ごとの差も大きい(宿泊業・飲食サービス業は55.4%、情報通信業は27.2%:令和4年3月卒)
  • 同じ業種内で比べることが大切です
  • 「残っている人」だけでなく、「辞めた人の次の進路(転職か無業か、キャリアアップか立て直しか)」まで追えると実態に近づきます。これは公開情報では限界があり、OB/OG訪問で補います

手順3:採用ページで研修・配属の記述を確認する

採用ページには、入社後の研修プログラム・配属の決め方・メンター制度の有無などが書かれていることがあります。書かれていない項目は、会社説明会や内定面談で聞いて確認します。読み方は新卒の配属はどう決まるか、ベンチャーで希望を伝える4つのポイントでも整理しています。

手順4:しょくばらぼ・口コミサイトを補助に使う

厚生労働省「しょくばらぼ」(新しいタブで開きます)は、企業が公表・登録した職場情報を集めたサイトです。平均残業時間、有給取得率、平均年齢などを見られることがあります。企業の自主登録なので、掲載がないからといって評価が下がる材料にはなりません。

口コミサイトは「書く理由がある人(辞めた人・不満のある人)」に偏りがちです。読み方は就活の口コミサイトの読み方、ベンチャーの評判を正しく判断するにはで手順を整理しているので、合わせて使ってください。

ケース別:どう判断するか

結論からいうと、志望先の会社の規模・配属パターン・採用の継続性で、確かめるべきことが変わります。自分の状況に合わせて、順番を入れ替えて確認してください。

ケース1:ベンチャー・スタートアップで同期が1人~数人

  • 確かめること:直属上司の経験、同じ職種の少し上の先輩の人数、相談先の設計(メンター制度の有無)、導入研修の内容と期間
  • 使える情報源:採用ページの「新卒入社の先輩の声」、採用担当との面談、職場情報の提供制度、OB/OG訪問
  • 注意点:新卒受け入れが初めての会社では、育成の仕組みが「これから作る」状態の場合があります。入社前に自分の学び方の希望を伝え、どこまで応えてくれるかを確かめます。同期が1~3人の場合、1~2年先輩が多ければ横の相談相手は補えます。関連してスタートアップに新卒で入るリスク、アーリー期ならではの注意点も参考になります

ケース2:大手の子会社・支店/同期ゼロの可能性がある

  • 確かめること:配属先の規模、親会社との交流(研修・ローテーション)、本社との距離、年次の近い若手の人数、社外活動の許容
  • 使える情報源:採用ページ・採用担当の面談・内定面談、SNSや勉強会の参加実績
  • 注意点:全体として大手でも、配属先が小さい場合は実質「同期が少ない」環境になることがあります。配属のパターンは入社前に全ては分からないため、面談で過去のパターンを聞いて確かめます。「同期がいない年」は、人事施策の都合(事業拡大の判断など)で生まれることが多いので、不満として聞くより「どういう動きの中でこの年の採用になったか」を質問として聞くほうが情報が得られやすくなります

ケース3:まだ会社を絞り切れていない

  • 確かめること:自分がどの環境で動きやすいか(同期の人数と、相談相手の持ち方の好み)
  • 使える情報源:自己分析のやり方、ベンチャー志望が最初にやること、キャリアセンター、面談サービス
  • 注意点:同期の人数は、志望企業を決める「上位の軸」ではないことがほとんどです。志望業界・事業内容・働き方を先に絞ってから、同期の有無を補助の軸として使うほうが決めやすくなります

よくある失敗と対策

結論からいうと、入社前に確かめなかったことで、入社後に相談先が足りず苦しくなるケースが多いです。入社前に確かめられることを整理しておきます。

入社後に困りやすい3つの失敗パターン

  • 相談先を1本(直属上司のみ)にしてしまう:直属上司との相性が合わない時期に、相談の場がなくなります。対策:メンター制度の有無、他部署の若手との交流、1つ上の先輩の人数を入社前に確認します
  • 「研修がない」=悪い、と単純に捉える:OJTで業務を覚える設計の会社では、導入研修は小さくても育成の仕組みが別にあることがあります。対策:「研修がない」ではなく、「どういう順番で何を学ぶ想定か」を聞きます
  • 会社全体の数字で判断する:大手の子会社・小規模な支店に配属されると、全体の数字では見えない実態があります。対策:配属先の規模、配属先の離職率(分かる範囲で)、配属先の若手の人数まで確かめます

入社前のチェックリスト

  • 直近3年の新卒採用者数と離職者数(職場情報の提供制度で請求)
  • 配属先の総人数と、1~2年先輩の人数
  • メンター制度の有無と、設定のされ方
  • 研修の設計(期間・内容・OJTとの組み合わせ)
  • 月平均所定外労働時間と有給取得率(しょくばらぼ・企業の提供情報)
  • 退職した人の次の進路(OB/OG訪問の範囲で)
  • 社外の相談ルート(キャリアセンター・大学・外部サービス)を1つ持てるか

よくある質問

新卒の同期がゼロでも大丈夫ですか

結論から言えば、相談先の設計と情報収集ができれば選択肢に入ります。社内に相談相手が少ない分、社外のつながりで補う意識が必要です。入社前にメンター制度の有無を確認し、社外のキャリア相談のルートを1つ持っておくと安心です。

「同期が少ない会社」は辞めやすいですか

厚生労働省の調査では、事業所規模が小さいほど3年以内離職率が高くなる傾向があります(例:5~29人で52.0%、1,000人以上で27.0%、令和4年3月卒)。ただし企業規模ではなく事業所規模の数値で、「同期の少なさ」そのものが原因かは特定できません。会社ごとに差があり、情報収集で見極めが必要です。

新卒採用者数は、入社前に教えてもらえますか

若者雇用促進法(新しいタブで開きます)の職場情報の提供制度に基づき、応募者等が求めた場合、企業は3類型それぞれから1つ以上の情報を提供する義務があります。直近3事業年度の新卒採用者数・離職者数は請求できる代表的な項目ですが、全項目の提供義務があるわけではありません。何が出せるかを採用担当にそのまま聞いて構いません。

面接で「同期の人数」を質問してもいいですか

採用の判断に影響する質問ではないので、聞いても問題ありません。質問の仕方は、「御社の過去3年の新卒採用者数と、入社後の配属先の設計を知りたいです」のように、職場情報の制度に沿った聞き方をすると、相手も答えやすくなります。

同期が少ない会社を選んだ人は、転職しやすいですか

転職のしやすさは、同期の数ではなく、本人が担当した業務の中身と期間で判断されやすい傾向があります。厚生労働省「転職者実態調査(令和7年)(新しいタブで開きます)」では、今後3年間に転職者を採用予定の事業所のうち、「転職者を優先して採用したい」は40.0%、「新規学卒者を優先して採用したい」は9.8%でした。経験で判断される市場では、入社後に何を任されたかの中身が重要になります。

大手の子会社・支店で同期が少ない場合、どう考えればいいですか

全体として大手でも、配属先が小規模だと「同期が少ない」環境になります。親会社との交流(研修・ローテーション)があるかで、横のつながりの作りやすさが変わります。採用担当に、配属先の過去のパターンと、本社との往き来の頻度を聞くと見えやすくなります。

メンター制度がない会社は避けたほうがいいですか

一概には言えません。制度がなくても、1~2年先輩が多ければ相談相手ができやすい環境になります。制度の有無よりも、年次の近い若手の人数と、社外のつながりを許容する風土があるかを確かめるほうが実態に近づきます。

「研修がない」と書かれた会社は危ないですか

OJT中心で入社後に業務を覚える設計の会社も多くあります。「研修がない」ではなく、「どの順番で何を学ぶ想定か」を聞くと方針が見えます。関連の整理はベンチャーの教育体制・研修がない問題もあわせてご覧ください。

同期がいないと、仕事を比べる相手がいなくて不安です

社内に比較対象がない分、半年前・1年前の自分と比べる視点が必要になります。社外の勉強会・コミュニティに参加して、同世代の動きを定期的に見る習慣があると偏りを減らせます。会社として外部活動を許容しているかを入社前に確かめます。

同期が少ない会社で、評価は公平にされますか

評価の仕組みは、同期の人数ではなく、評価制度の設計で決まります。半期ごとの評価面談があるか、評価基準が明文化されているか、昇給の時期と幅が明示されているか。この3つを入社前に聞いて確かめると、相対評価になりがちな環境かを判断しやすくなります。関連してベンチャーの年収は上がるのか、昇給と評価制度の見方も参考になります。

ベンチャーで同期が少ない会社に新卒で入って、後悔した人はいますか

厚生労働省「若年者雇用実態調査(令和5年)(新しいタブで開きます)」(令和6年9月25日公表)によれば、初めて勤務した会社を辞めた理由(3つまで回答)の上位は、「労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった」28.5%、「人間関係がうまくいかなかった」26.4%でした。同期の人数そのものは選択肢に含まれていません。相談相手の設計が合わないことが「人間関係」に影響することはあり得ますが、同期の多寡だけで後悔が決まるわけではないと読み取れます。

周りや親は同期が多い大手を勧めます、どう考えればいいですか

同期の人数は、大手と比べたときの一面にすぎません。どの環境で自分が動きやすいか、入社後に何を任されたいか、相談先をどこで持つかの3点を自分で言語化してから、周りに相談するほうが議論が深まります。大手との比較の整理は大手とベンチャーの両方に内定したときの決め方でもまとめています。

まとめ

新卒の同期が少ない・いない会社は、育成と相談の仕組みを入社前に確かめられるなら選択肢に入ります。要点を整理すると次の5つです。

  • 新卒の同期の人数は会社の規模・採用方針で決まり、同期ゼロはベンチャーの採用規模では珍しくありません
  • メリット(業務の幅・意思決定への距離)とデメリット(研修・相談・比較の細さ)は、採用規模別の数字で見ます
  • 若者雇用促進法の職場情報の提供制度で、直近3年の新卒採用者数・離職者数・平均勤続年数などを請求できます
  • 事業所規模別の離職率は、会社全体ではなく事業所の規模で変わります。業種内で比べることが大切です
  • 入社前のチェックリストで、相談先が1本にならない設計を確かめます

次のアクションは、志望先の会社について職場情報の提供制度に基づく資料請求を1社でも行い、過去3年の新卒採用者数と離職者数を見てみることです。相談先の設計を見直すのに、ベンチャー適性診断(14問・約3分)で自分の志向をざっと確かめることもできます。関連記事では、ベンチャーで何を伸ばせるかをベンチャーで成長できるのか、入社直後の実態をベンチャーの新卒1年目に実際に起きることで扱っています。

運営:株式会社ヘルスベイシス/ベンチャールーキーズ編集部

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ベンチャールーキーズ編集部
公的機関や調査会社が公表しているデータをもとに記事を作成しています。ES添削・面接対策などの相談には、新卒採用の選考に携わってきたメンバーが対応します。

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